ハンガリー発日本風味の不思議映画「リザとキツネと恋する死者たち」ヘンテコ昭和歌謡シーン公開
2015年12月17日 19:30

[映画.com ニュース]栃木県・那須に伝わる「九尾の狐伝説」をモチーフに、奥手なヒロインが奇妙な事件に巻き込まれる様を描いた、ハンガリーのファンタジー映画「リザとキツネと恋する死者たち」の公開に先駆け、映画.comが本編映像の一部を入手した。トミー谷を名乗る日本人歌手の亡霊が、不思議な日本語歌詞の昭和歌謡を軽快に歌い踊るシュールな姿と、主人公のリザが新しい世界への一歩を踏み出そうとする、物語の展開が気になる場面が切り取られている。
1970年代のブダペスト。リザは日本大使未亡人の看護人として住み込みで働いていた。リザを癒してくれるのは、リザにだけ見ることができる幽霊の日本人歌手・トミー谷による軽妙な歌声だけだった。そんなある日、リザの留守中に未亡人が殺され、さらに周囲で殺人事件が相次ぐ。不審に思った刑事ゾルタンは下宿人を装って屋敷を訪れる。
本作が長編デビューとなるCMディレクターのウッイ・メーサーロシュ・カーロイ監督は、かねて日本に興味を持っていたそうで、20代で初めて寿司を食べ「故郷(ホーム)」という言葉が浮かび、神戸の海岸で海女さんが牡蠣を取る夢まで見ていたそうだ。
日本映画は、勅使河原宏監督「砂の女」から始まり、黒澤明監督や小津安二郎監督、北野武監督、宮崎駿監督を敬愛。とりわけ深作欣二監督の大ファンだそうで、「『やくざの墓場 くちなしの花』などの深作監督の作品は全部コレクションしています。フリーズフレームでバンと字が出るスタイルは、全部深作監督のやり方をまねしていると言っても過言ではないです」と本作への影響を明かしている。
なお、劇中でトミー谷が歌う楽曲は、昭和の歌謡曲や渋谷系、そして東京ビートルズなどコアな日本の音楽も愛するメーサーロシュ監督が、現地の作曲家と作り上げた全編オリジナル曲だ。ジャポネスクと共産主義時代のブダペストの雰囲気がマッチした不思議な世界観を楽しめる1作だ。
「リザとキツネと恋する死者たち」は、12月19日から新宿シネマカリテほか全国順次公開。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

アマチュア
【殺しはアマチュア、しかし頭脳は最高】スパイ史上最も地味、だが最も予測不能な男が面白すぎた!
提供:ディズニー

HERE 時を越えて
【何だこのすごい映画は!?】まるで動かない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 ラストの多幸感よ…
提供:キノフィルムズ

アンジェントルメン
【イカれた映画が爆誕】危険な色気の“異常者”たちが無許可のミッションに挑む…ぶっ刺さる一作!
提供:KADOKAWA

片思い世界
【超ネタバレ厳禁→からの涙腺崩壊】あ~!何も言えない! とにかく観て!!【ネタバレなしレビュー】
提供:リトルモア

ミッキー17
【観たら社畜の憂鬱が吹っ飛んだ】過酷なブラック仕事を描いた至高エンタメ…スカッとすぎるんじゃ!
提供:ワーナー・ブラザース映画

侍タイムスリッパー
【ついに見放題“最速”配信中!!!】観たかった人も、何度も観た人も今すぐ観よう!【奇跡のヒット作】
提供:JCOM株式会社

この村の住人は、人を喰ってる――
【映画.comが今年最も期待する“衝撃の問題作”】ついに最終章――未見の人が羨ましい。
提供:ディズニー

映画館で観ないとぜっっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI