吉永小百合、“息子”二宮和也からの手紙に感激「胸がいっぱいです」
2015年12月12日 14:14
[映画.com ニュース]山田洋次監督の84作目となる映画「母と暮せば」が12月12日、全国336スクリーンで公開初日を迎え、山田監督をはじめ主演の吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信が東京・丸の内ピカデリーでの舞台挨拶に出席した。
山田監督は「この映画の準備が始まった時から、いつかは封切の日が来ると心待ちにしていました」と話しながらも、満場の客席に対し「映画を見終わった人たちの前に立つのは、法廷で判決を待つ被告人の心境で、とてもドキドキしています」と苦笑い。主人公・伸子を演じた吉永は「“山田丸”という大きな船に乗り、スタッフもキャストも心を合わせ、(映画の舞台)長崎を出港し、今日東京に上陸いたしました」と感慨深げで、「お楽しみいただけましたでしょうか」と語りかけると、場内から温かい拍手が上がった。
また山田組初参加で、伸子の息子・浩二に扮した二宮は、初日の喜びを明かす一方で「公開に向けてテレビや雑誌、新聞にきれいな服で出ていた日々が終わり、汚い格好をして普通の生活していくのかと思うと、どこか寂しい気持ちがあります」とジョーク交じりに吐露。撮影時の苦労を聞かれると「歌のシーンでは、監督の前で何度も歌いました。(山田監督が)『もうちょっと優しくが良い。のびやかに歌ってほしいんだな。あれ、キー違くないか?』。何回もやらせていただきました」と振り返り、これには山田監督も「僕の母校の寮歌を彼が歌ってくれるわけです。嬉しくて涙が出そうでしたね」と手放しで褒めちぎっていた。
さらにこの日は、“座長”として作品をけん引した吉永にスタッフとキャスト一同からの手紙が寄せられ、二宮が代読。「小百合さんと一緒の船に乗って、本当に幸せな時間を過ごしました。そして、先頭を走り続ける小百合さんは、とてもかっこよかったです。その姿をいつも追いながら、ひとりひとりがもっと頼れる存在になって、小百合さんとまた一緒に素晴らしい作品を作りたい。それが、今日からの我々の目標です」と読み上げられると、再び会場を拍手が包み込んだ。
これを受け、吉永は「感激しております。皆さんのおかげで、やり通せたと思いますし、胸がいっぱいです」と感無量の面持ち。そして、声を絞りながら「皆さんとしばらくお別れする、つらい気持ちがあります。皆でお芝居をしたりご飯を食べたりする機会を、ぜひ監督にお願いしたい」と願いを込めていた。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー