「ブリッジ・オブ・スパイ」とスピルバーグ監督をつなぐ意外な因縁が発覚
2015年12月10日 17:00
[映画.com ニュース]トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本による「ブリッジ・オブ・スパイ」のメガホンをとったスティーブン・スピルバーグ監督のインタビュー映像が公開された。
アメリカとソ連(現ロシア)が冷戦中だった1950~60年代を舞台に、実際の事件をベースに映画化。アメリカの弁護士ジェームズ・ドノバン(ハンクス)が指令を受けて東西分裂中のベルリンに赴き、自分が弁護を担当したソ連のスパイと、ソ連に捕らえられたアメリカ軍パイロットの交換交渉に挑む。
「ゼネラル・エレクトリック社の技術者である父は、仕事で冷戦下のソ連に行ったことがある」と明かしたスピルバーグ監督は、人々が核の恐怖におびえていた時代背景を継承しつつ、本作で描かれる事件と父親の因縁を紹介。「(劇中の)“U2偵察機事件”が起こったのは、父がソ連へ発った直後だ。ソ連では(撃墜されたアメリカ軍パイロットの)飛行服やヘルメット、U2偵察機の残骸を展示していて、アメリカの所業をひと目見ようと人々が行列を作ったそうだ」。
スピルバーグ監督の父がその列に並んだところ、米国人だと知った軍人に列の先頭まで連れて行かれ、「お前たちの国が我々にしたことをよく見ろ」と怒声を浴びたという。スピルバーグ監督は「父からこの話を聞いて以来、U2偵察機事件が頭から離れなかった」と神妙な面持ちで述懐する。
スピルバーグ監督自身にとっても重要なエピソードが盛り込まれているとあって、主演には今回で4度目のタッグとなる盟友ハンクスが選ばれた。スピルバーグ監督は「トムと私は互いを知り尽くしている。4度目のタッグともなるとあうんの呼吸で楽勝だったよ」と力強く語り、「なんにでも挑戦する姿が本当にすばらしい。多様な考えを持ち、ほかの考えも進んで取り入れる。ただでさえ創造性が豊かなのに、更なる独自性を常に求めている」とハンクスを絶賛する。映像ではそのほか、ソ連のスパイを演じたマーク・ライランスの起用の経緯を説明。「最高のキャストがそろったと自負している」と自信を見せる。
「ブリッジ・オブ・スパイ」は、2016年1月8日から全国公開。
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