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天才?激情家?変人?チェス全米王者ボビー・フィッシャーの本人映像を公開!

2015年12月7日 07:30

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トビー・マグワイアのなりきりぶりも出色
トビー・マグワイアのなりきりぶりも出色
(C)2014 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. Photo Credit:Tony Rivetti Jr.

[映画.com ニュース] 「スパイダーマン」シリーズのトビー・マグワイアが主演した「完全なるチェックメイト」で、物語の主人公である実在のチェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの素顔に迫るドキュメンタリー映像が公開された。現在発売中のDVD「ボビー・フィッシャー 世界と闘った男」からの抜粋となる。

映画は、米ソによる東西冷戦時代、14歳でチェスの全米チャンピオンとなったボビー・フィッシャー(マグワイア)のエキセントリックな人物像にフォーカスしつつ、フィッシャーがチェス最強国ソ連(現ロシア)の絶対王者ボリス・スパスキー(リーブ・シュレイバー)に挑んだ全24局に及ぶ世界王者決定戦の模様をスリリングに描く。

公開された映像では、フィッシャーが解説しながらチェスの駒を動かす映像からスタート。劇中でも見られた素早い指し手を確認できる。続くインタビュー映像では、「チェスと僕は切り離すことができない。もう1人の僕だ」と語り、身も心も捧げている様子が描かれる。

映画で描かれる世界王者決定戦当時の米国における熱狂ぶりも映し出され、テレビ番組で司会者から「ロシア人より君のほうが王者にふさわしい?」と聞かれたフィッシャーは「あんなチェスはいかさまだ。僕から逃げ回り対局の機会を与えず、僕を中傷してきた。やつらは僕が怖いだけだ。ずっと恐れてる。本当の話だ」と激しい言葉で挑発。激情家の一面を垣間見せる。

フィッシャーとスパスキーの頂上決戦は当時の世界情勢もあり“盤上の第三次世界大戦”とも呼ばれた。フィッシャー自身が「スパスキーとミサイルを撃ちあう。チェス盤の上でね」と“戦争”を示唆するコメントを発したインタビュー映像のほか、名だたるチェスプレイヤーや作家、元米国大統領補佐官ヘンリー・キッシンジャーらが当時の時代背景を多角的に解説。チェス王国にたった1人で切り込んだ全米王者を「フィッシャーは自分だけじゃなく、自由主義のために戦った」と英雄視する。

完全なるチェックメイト」は、トム・クルーズ主演「アウトロー」の続編も控えるエドワード・ズウィック監督がメガホン。12月25日から全国公開。「ボビー・フィッシャー 世界と闘った男」DVDは発売中&レンタル中。

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