天才デザイナーの人生描くもうひとつの映画「サンローラン」ベルトラン・ボネロ監督に聞く
2015年12月3日 17:00

[映画.com ニュース] フランスの世界的デザイナー、イブ・サン=ローランの1967年からの10年を描いた映画「SAINT LAURENT サンローラン」が、12月4日に公開される。昨年日本公開された「イヴ・サンローラン」とは、また違った角度で世界的デザイナーの栄光とその苦悩をスクリーンに焼き付けた、ベルトラン・ボネロ監督が作品を語った。
サンローランが「モンドリアン・ルック」や「スモーキング」で世界的注目を集めた直後の10年間にスポットを当てる。大ブレイクを果たしたサンローランは、徹底的に美を追及する一方で、プレッシャーに苦しんでいた。ブランドのミューズであるベルやモデルのベティ、愛人ジャックとの刹那的な快楽でも心は満たされず、やがてデザイン画を描くことができなくなってしまう。
実在の人物の人生を映画化するにあたり、入念なリサーチを行った。一番驚いたのが、ブランドとしての価値が高まっていく背景だった。「町工場の手仕事的な仕事だったものが、巨大な経営の機関になる。経済的にどのように上昇していくか、というものの規模がとても大きいので、なんとなく知ってはいたが改めて調べてみて、一つの会社が大きくなっていく規模にとても驚きました」
アーティストゆえの繊細さから神経衰弱に陥ってしまう「モードの帝王」を演じたのは、ギャスパー・ウリエル。「彼を選んでから撮影まで1年あり、その間に様々な話をしたので、撮影開始時はすでにサンローランになっていて指導の必要はありませんでした。指導というよりも、彼に付き添った、という言い方ですね。ギャスパー・ウリエル自身が既に1年間でイブと生き、他作品にはこの間出演していなかったので、もうすでにイブに慣れ、彼に指導したとことは一切ありません」
同性愛者だったサンローランを公私共に支えた、ピエール・ベルジェを演じる、ジェレミー・レニエとヌードで戯れるシーンが衝撃的だ。「ギャスパーとジェレミーは実人生でも仲のいい友人で、おたがいふざけあうことにもとっても慣れている。ですので、あの2人のシーンはユーモラスな雰囲気になっていますし、そういった関係性の良さ、というのもあのシーンに入れたいポイントだったので、とても良かった。撮影は実にシンプル、2テイクしか撮っていないです」
(C)2014 MANDARIN CINEMA - EUROPACORP - ORANGE STUDIO - ARTE FRANCE CINEMA - SCOPE PICTURES / CAROLE BETHUEL華やかなショーのシーンも本作の見どころのひとつ。撮影をこう振り返る。「撮影は短く、1日で撮りました。その時代のショーの見せ方をすることにこだわりました。しかし難しかったのは、準備段階の衣装作成です。当時のSAINT LAURENTの衣装だと信じられるようなものにしなければならない。そして、テレビでショーを見せるようなやり方をしてはいけないと思った。服装が大切なのではなく、映画でのショーの見せ方にとても重視しこだわりました。そのような理由で、途中にフラッシュバックを入れたりスクリプトスクリーンを入れたりしました。それらがひとつの絵となってそこに存在する、そういうことを意識して作り上げました」
カトリーヌ・ドヌーブやレア・セドゥーら生前のサンローランと交流があった人たちの反応が気になったという。「彼女たちがみてくれてとても感動してくれました。それが私のパーソナルな映画になっているのと同時に、事実に対して正しい映画になっているとはっきり言ってくれ、誉めてくれました」
「SAINT LAURENT サンローラン」は12月4日からTOHOシネマズシャンテほかで公開。
(C)2014 MANDARIN CINEMA - EUROPACORP - ORANGE STUDIO - ARTE FRANCE CINEMA - SCOPE PICTURES / CAROLE BETHUEL
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