西島秀俊、「MOZU」長谷川博己の生“チャオ!”目撃し感動「人気がすごい」
2015年11月18日 19:30

[映画.com ニュース] 西島秀俊主演の人気ドラマを映画化した「劇場版 MOZU」の大ヒット御礼舞台挨拶が11月18日、東京・TOHOシネマズ日劇2で行われ、西島と共演の長谷川博己、羽住英一郎監督が出席した。
映画「ラブ&ピース」、ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」などエキセントリックな役が続いた長谷川。今作では「チャオ!」という捨てゼリフが印象的な狂気の悪役・東和夫を怪演しており、壇上で開口一番「チャオ!」と挨拶すると、客席からは割れんばかりの歓声が。その熱狂ぶりを目の当たりにした西島は、「チャオの人気がすごい。生チャオをいきなり聞けるとは思わなかったので、俺、感動しちゃった!」と大喜びだった。
また長谷川は、「チャオ!」の誕生秘話を告白。「リハーサルの時に監督から『このシーンの最後に、東の狂気を見せてください』と言われました」と述懐し、「『え?』と一瞬止まっているうちにスタートがかかって、『何を言えばいいんだ』と焦っていたら、イタリア車が目に入ったので『チャオ!』」と追い詰められて飛び出したセリフであることを明かす。さらに西島が「和風バージョンもあったんだよね」と話を振ると、長谷川は「チャオはさすがにまずいだろうと思っていたところ、ある大河ドラマで偉大な俳優さんが『さらばだ!』と言ったのを見ました。これだと思って、次の日オマージュして言ったら、(現場が)シーン。後で全部、アフレコで『チャオ』にしていただきました」と語り、場内を沸かせていた。
NHK大河ドラマ「八重の桜」では義兄弟を演じた西島と長谷川だが、今作では宿敵同士という役どころ。西島は「命がけの撮影をしていたんですけど、よくあの中であんなふざけた演技ができる、ふざけたやつだなと思った(笑)」と評し、長谷川は「真面目にやっていますから! ふざけてはいないです」と慌てて否定した。さらに「監督も楽しんで演出してくださって、僕が萎縮していたものが解放されすぎた。監督もそれを求めている気がしましたので、それでいいなと」と釈明すると、羽住監督は「シーズン1を見直したら、東も結構普通の会社員のふりをしているんです。でも、どんどん壊れていきましたね」としみじみと話していた。
逢坂剛氏のハードボイルド小説シリーズを、TBSとWOWOWがドラマ化した「MOZU」の劇場版。週末の興行収入ランキングでは2週連続第1位を獲得し、公開から11日間で興行収入約6億7000万、観客動員約52万2000人を記録した。
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