「黒猫チェルシー」渡辺大知、初監督作公開に感無量「大きな第一歩」
2015年11月15日 12:00

[映画.com ニュース] ロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカルを務める渡辺大知の初監督作「モーターズ」が11月14日、東京・新宿武蔵野館で公開初日を迎え、渡辺監督をはじめ出演の犬田文治、木乃江祐希、前田裕樹、鹿江莉生、脚本の磯龍介が舞台挨拶に出席した。
映画「色即ぜねれいしょん」やNHK連続テレビ小説「まれ」に出演する渡辺監督が、大学の卒業制作として撮影。「極道大戦争」「ラブ&ピース」など、出演作の公開が相次ぐ渋川清彦を主演に迎え、田舎の整備工場で働く男たちのうだつの上がらない不器用な日常を描く。製作から2年、多くの人々に支えられて劇場公開にこぎつけた渡辺監督は、「関わってくれたみんなの映画であるという気持ちです」と感謝をにじませ、「大きな第一歩の気がして、すごく嬉しい」と感無量の面持ちで語った。
キャストの多くは演技未経験だったが、渡辺監督はその経緯を「プロかどうかではなく、ひとりの人間として、僕の作品に愛を持ってやってくれて、ピッタリだなと思う方を選んでいきました」と説明し、「渋川さんも、ひとりの大事な飲み仲間」と明かす。本格的な演技は初挑戦だった犬田は、緊張気味に「タケオという良い役をもらいましたが、本当に自分でいいのかと思っていた」と話したが、渡辺監督は「ピッタリだから、大丈夫!」と背中をポンと叩いた。
また前田は、渡辺監督が打ち合わせで使っていたハンバーガー屋でアルバイトしていたところ、「働いている姿が役のイメージに合ったから」という理由で出演が決まった。渡部監督が「脚本を書いている時に、このキャラを誰にやってもらおうかと考えていたら、『コーヒーお代わり、いる?』と言われた。『映画に出てよ』と言ったら、『え、良いよ』」と当時を振り返ると、前田は「基本、『そのまま適当にやってくれ』という演技指導でした。台本をしっかり覚えたんですけど、『それ通りにやらなくていい』と言われて、パニックでした」と告白し客席を沸かせた。
最後に渡辺監督は、本作を“特別なことが起こらない物語”としたうえで、「それまでの自分からは変わったように思える、“出会い”の美しさみたいなものが書けたらなと思った」とメッセージを投げかける。そして、満場の客席を見渡し「生きるということは、その人らしい生活を送ることだと思う。この映画を見て『自分はたいしたことをしていないけど、これもこれで幸せだな』と思ってもらえるものになったらなと思います」と真摯に呼びかけていた。
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