「シェーン」デジタルリマスター版初上映 名作西部劇の魅力を逢坂剛、川本三郎が語る
2015年10月26日 13:45

[映画.com ニュース]第28回東京国際映画祭と、スターチャンネル×スカパー!映画部の共同企画として、日本初の「シェーン」デジタルリマスター版が10月25日TOHOシネマズ新宿で上映され、作家の逢坂剛氏、映画評論家の川本三郎氏によるトークショーが行われた。
ジョージ・スティーブンス監督が1953年に発表し、開拓時代のワイオミングの高原を舞台に、流れ者・シェーンが移民の一家とふれあい、一家の苦境を助け戦う様を描いた、映画史に輝く西部劇の名作。主演は「砂漠部隊」のアラン・ラッド。
川本氏は「恋愛ドラマでも、ホームドラマでもあり、女性ファンが多い作品。それまでの西部劇はマッチョ的だったが、主演のアラン・ラッドがタフガイではく、全編が9歳の子どもの視線でやわらかく描かれている」と他の西部劇とは一味違った魅力を持つと解説。さらに、「ソフトとは言っても、決闘シーンには山場があり、ウエスタンとしての見どころは十分」と時を経ても愛される名作への思い入れを語った。

逢坂氏は「ジャック・パランスの悪役ぶりは見ているだけで恐ろしい。酒場に入った瞬間に、部屋の隅にいる犬が出て行って、観客の深層心理に訴える。何度見ても新しい発見がある作品」とジョージ・スティーブンス監督の手腕を褒め称えた。また、自身の所有するモデルガンで、ガンアクションの所作を披露し、会場を沸かせた。
東京国際映画祭は10月31日まで開催。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【個人的に“過去最高”】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた注目作、実際に観てきた
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映