A・コービンが明かす新作秘話、メタリカがディーン役D・デハーンを説得していた
2015年10月24日 16:15

[映画.com ニュース] デイン・デハーン、ロバート・パティンソンが共演した「ディーン、君がいた瞬間(とき)」が10月24日、東京・新宿バルト9ほかで開催中の第28回東京国際映画祭で特別招待作品として上映され、写真家で映画監督のアントン・コービンが舞台挨拶に立った。
映画は、ジェームズ・ディーンが死の直前に行った写真家デニス・ストックとの旅と友情を描く。デハーンがディーンを演じているが、「最初は会ってくれなかったのですが、共通の友人である『メタリカ』のドラマー(ラーズ・ウルリッヒ)が説得してくれました」。そして、「どんな役であっても本当に存在するのだと思わせてくれます。外見を似せることはある程度できると思いますが、本物とのギャップを埋めるものは俳優の才能であり、デハーンはそのギャップを埋めることができる」と全幅の信頼を置く。ストック役のパティンソンについても「『 トワイライト』での成功以降、彼は役者として成長できる面白い役をやっています。彼は自分の才能を証明したいのでしょう。デニスもカメラマンとしての才能を世に知らしめたいと思っていたので、ふたりは似ていると感じました」と話し、ふたりの共演によって「良いエネルギーが現場に生まれました」と振り返った。
コービン監督はオファーを受けた当初、同じカメラマンであるストックに関心を抱いていたようで、「私も40年以上カメラマンとして公の目にさらされている人々を撮ってきたので、デニス・ストックと被写体の関係にひかれました。これは、カメラマンと被写体であるスターの関係とそのバランスの話なのです」と説明。被写体との信頼関係を築く秘訣として「信頼関係があると、家族の一員のようになって他のカメラマンが入り込めないところで、面白い写真を撮ることができます。私もU2、トム・ウェイツ、デペッシュモードらと信頼関係を築くことができました。この映画でもふたりに特別な関係が生まれ、デニスはディーンの生まれ故郷で写真を撮ることができたのです」と語った。
日本のアーティストでは「森山大道、アラーキー(荒木経惟)が好きなので、お会いしたいし彼らを撮ってみたい」と明かし、「日本は来るたびに驚かされます。ハイテクでありつつ、人々や色合い、食べ物のコンビネーションが素晴らしい。私の感覚を常に刺激してくれます」とニッコリ。そして「大きなメッセージを伝えるための映画ではなく、ニュアンスを楽しんでもらう作品」とアピールし、「原題『LIFE』はデニス・ストックの写真が載った雑誌の名前であり、同時に人生を指しています。誰かと出会って自分の人生が影響を受ける。人生の中には死も含まれているのです。それはこの作品に感じてもらえるのでは」と語りかけた。
第28回東京国際映画祭は、31日まで開催。「ディーン、君がいた瞬間(とき)」は、12月から全国で公開。
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