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「母と暮せば」、文・山田洋次&絵・森本千絵氏で絵本化

2015年10月19日 14:30

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絵本「母と暮せば」の表紙
絵本「母と暮せば」の表紙
(C)2015「母と暮せば」製作委員会

[映画.com ニュース] 吉永小百合二宮和也が親子役を演じる、山田洋次監督作「母と暮せば」が、大人向けに絵本化されることが明らかになった。11月19日に発売されることが決定し、表紙のビジュアルが公開された。実写映画版と比べ、よりファンタジックな内容になっているという絵本版は、山田監督自ら文を手掛け、絵はアートディレクターの森本千絵氏が書き下ろした。

物語は、長崎の原爆投下から3年後の1948年8月9日、主人公・伸子の前に、原爆によって死んだ最愛の息子・浩二が幽霊になって現れる。伸子は浩二を抱きしめようとするが、その腕は浩二の体をすり抜けてしまい、触れることができない。それでも再開を喜び合う母子。その日から浩二は毎晩のように伸子の前に現れ、思い出話やかつての夢を語り、母を慰める。

森本氏が手掛けた絵本の表紙は、伸子が浩二の墓参りをする様子を描いている。浩二の墓の十字架には目がついており、その目は寂しげな表情で手を合わせる伸子を見つめている。その様子は、まるで浩二が死してなお母のことを案じ、見守っているかのようで、強い絆でつながっている母子の愛がひしひしと伝わってくる。

映画「母と暮せば」は、12月12日から全国で公開。絵本は、11月19日発売(税抜き)。全40ページ。

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