ガイ・リッチー最新作「コードネーム U.N.C.L.E.」予習は今でしょ!林先生“特別授業”開講
2015年10月8日 12:00
[映画.com ニュース] 1960年代の人気TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を、「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチー監督が新たな視点で描く「コードネーム U.N.C.L.E.」で、タレント、予備校講師の林修が本作を“解説”する特別映像が公開された。
舞台は、東西冷戦真っただ中の60年代前半。敵対関係にあるアメリカとソ連(現ロシア)が、諜報機関CIAとKGBの敏腕スパイにコンビを組ませ、核爆弾大量生産技術の流出危機を阻止しようとする。CIAで最も有能だが女性に弱いナポレオン・ソロを「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の公開が控えるヘンリー・カビル、KGBに史上最年少で入った超エリートだが几帳面すぎるイリヤ・クリヤキンを「ローン・レンジャー」(13)のアーミー・ハマーが演じる。
映像では、ホワイトボードを前にした林が、本作の時代背景を解説。敵国同士が手を組む“ありえないコンビ”の例として、赤ずきんとオオカミ、桃太郎と鬼、ハブとマングースを挙げるなど、ユニークな“授業”を楽しめる。映像の最後では、林が「いつやるか? 今でしょ!」というおなじみのセリフにかけて「いつ見るの? 11月14日でしょ!」と公開日をアピールしている。
林は、映画を見た感想を「張り詰めた緊迫感だけでなく、人間関係も面白く、ラストは、やられた! といった感じで非常に見やすい」と評し、「僕は、なんでここで車が吹っ飛ぶの? といったような無意味な破壊のある映画が好きなんです」とリッチー監督らしいド派手なアクションを絶賛。本作のように敵同士が手を組む可能性を「実現する場合は、敵の敵は味方理論なんです。CIAとKGBがくっつくことはまずないんでしょうけど、現実には起こりえる話ですよね」と考察し、「全体の力学のなかで人間関係をみていくということを考え直す面でもいい作品だと思います」と講師らしいコメントを寄せた。
また、スパイ映画のファンであると明かし、そのだいご味は“裏切り”にあると語る。「裏切る人間が主人公とどのくらいの距離にいるのか、どの位置の人間がどう裏切るのかというのを数学的に見るくせがある。実際に数式を作って分析しようとしたんだけど、やはりそこはハリウッド。彼らの想像力は、僕らのこざかしい計算を遥かに超えるなという結論にいたりました」と振り返った。
「コードネーム U.N.C.L.E.」は、カビル、ハマーのほか、アリシア・ビカンダー、エリザベス・デビッキ、ヒュー・グラントが出演。11月14日から全国公開。