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伝説の寓話的名作「ダブリンの鐘つきカビ人間」で佐藤隆太が初心に返る!

2015年10月7日 23:00

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舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」に挑んだ 佐藤隆太(左)
舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」に挑んだ 佐藤隆太(左)

[映画.com ニュース] 後藤ひろひと脚本・G2演出で上演された作品の中でも間違いなく最高傑作のひとつであるファンタジー「ダブリンの鐘つきカビ人間」が、現在、10年ぶりにパルコ劇場で再演されている。今回、主役のカビ人間を務めるのは、「ROOKIES」など映画での活躍もめざましい佐藤隆太だ。

「色々な方からよく言われます。『名作だよね』って。ありがたくもあり、すごいプレッシャーでもあります」と笑う佐藤。彼自身、この作品の魅力に圧倒されていると語る。

「本当に、いろんな要素が素晴らしいバランスで詰まっている作品だなと感じます。すごく笑ったのに、いつまでも心に残り続けるものがあるんです。めちゃくちゃ笑って『面白かったね』って気持ちで終わる作品は多々あるけど、「ダブリン」はそれだけで終わらない作品なんですよね。今回の上演台本を読んだとき、改めて脚本の力強さを感じたし、これをやらせてもらえるといううれしさをすごく感じました」

カビ人間は、もともとは超イケメンで最悪な性格だった男なのだが、奇病のせいでそれまでの真逆、醜い外見とピュアな心の持ち主に外見と中身が入れ替わってしまった。その醜さゆえに周囲から忌み嫌われているという設定だが、観客からは心から愛おしく思われるキャラクターだ。

「愛される存在にしなくちゃいけないですね。彼は醜い外見になったからこそ、人の痛みがわかるようになった人間だと思うんです。すごくせつないんだけど、お涙頂戴みたいな芝居はしたくない。狙いたくないし、狙って出せるようなものでもないと思っています。強引に涙や感動を強要するような芝居にはしたくない。ただひたすらに、カビ人間の感情というものを突き詰めていきたいと思っています。G2さんはとても細やかな演出をしてくださる方で、いろいろな発見ができているんです」

相手役のおさえちゃんを演じるのは、東京パフォーマンスドールの上西星来。ユニットを離れての舞台出はこれが初めてだという。

「上西さんはキラキラしてますね(笑)。もちろん初めての経験で不安もいっぱいあると思うんです。でもすごくまっすぐに向き合っているし、G2さんの細かい演技指導にも応えて、自分の演技に落とし込んでいる姿を見ると刺激をもらえます」

上西の姿に「初心を思い出す」のには理由がある。佐藤自身、上西と同じ19歳のとき、同じパルコ劇場で俳優デビューを果たしたからだ。宮本亜門演出、男ばかり10人で上演されたミュージカル「ボーイズ・タイム」での経験は、佐藤にとって特別な思い出だという。

「そのオーディションに合格したところが僕のスタートです。共演者の方々に恵まれましたね。あのとき共演した先輩たちに会えたからこそ芝居の面白さも難しさも知ることができたし、現場での振る舞い方みたいなことも教えてもらえました。僕の原点です。先輩たちからは、すごく当たり前のことですけど、人と人とが仕事をする中で、誰の力が欠けても成り立たないということを教わりました。スタッフへの感謝を忘れてはいけないと。自分が忙しくなって余裕がなくなったときなんかに、いまもよく思い出すんです。上西さんを見てね、あのころ先輩たちが僕にしてくれたことを、いま僕がしなきゃいけない立場だって考えると、自分はまだまだだなあと痛感しますね」

この「ダブリンの鐘つきカビ人間」は、舞台初心者、とくに映画好きな人たちにぜひ見てほしいという。

「初めて舞台を見るという人にもすごく入りやすい作品だと思うんですよ。これを最初に見たら、その後も舞台が好きになれるんじゃないかな。最初に見る作品って大事ですからね。笑えるし純粋に楽しめるんだけど、自分が感じ取ろうと思えば思うほどいろんなものを感じられるし、自分に置き換えたときにちょっと恐くなったりもするし、いくらでも吸収できる。出ている自分が言うと宣伝っぽく聞こえちゃうかもしれないんですけど(笑)、本当に『この作品と出会えてよかったな』って心から思えると思います」

「ダブリンの鐘つきカビ人間」は10月25日まで、パルコ劇場で上演。その後、福岡、広島、大阪、仙台、札幌でも上演される。

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