多部未華子主演!水田伸生監督が韓国映画「怪しい彼女」をリメイク
2015年10月6日 05:00
[映画.com ニュース] 韓国映画「怪しい彼女」が、日本でリメイクされることになった。「あやしい彼女」のタイトルで松竹が配給を手がけ、水田伸生監督のメガホンのもと女優の多部未華子が主演し、倍賞美津子と共演することがわかった。
2014年1月に韓国で公開された「怪しい彼女」(日本では同年7月公開)は、新鋭の女優シム・ウンギョンが70歳の心を持つ20歳の主人公オ・ドゥリを熱演したハートフルコメディで、観客動員約865万人、興行収入約62億7000万円を記録した。中国では「20歳よ、もう一度」のタイトルでリメイクされ、動員約1160万人、興収約70億円の大ヒットを飾った。
水田監督が手がける「あやしい彼女」も、その世界観を踏襲。毒舌でトラブルばかり引き起こす73歳のカツが、女手ひとつで娘を育て望むような人生を生きることはできなかったが、ふと目にした写真館に引き寄せられ写真を撮って店を出てみると、20歳に戻った自分がいたという設定だ。
20歳の容姿を取り戻したカツは、髪型も洋服も変え、大鳥節子と名乗って失われた青春を取り戻す。商店街で開かれたのど自慢大会で得意の昭和歌謡を熱唱すると、その歌声は会場中を魅了し、歌手になるというかつての夢が動き始める。
現在撮影中の多部は、「おばあちゃん…バンド…ボーカル…初めてのことがたくさんありますが、コメディなのでとにかく楽しく、愉快に、面白く演じられればいいなと思います」と意欲満々。さらに、「水田監督は、たくさんのスタッフキャストに愛されている監督だと聞いていますので、初めから安心感でいっぱいですが、話し合いながら一緒に、いけずで愛らしい節子(カツ)を作り上げていけたら…と思っています」と話している。
現場では、20歳の節子&73歳のカツという同一人物を2人の女優が演じるため、倍賞のパートに多部が立ち会い、体験することで動きのエッセンスを参考にするなど、主人公の内面を共有するための役作りが行われているという。倍賞は、「多部さんとは顔形は違うけれど、演技の中でふとした時のしぐさや動きの癖を合わせるだけでなく、私たちが演じる主人公の気持ちやバックグラウンドを共有できれば、つながって、同一人物だということが伝わると思います」と撮影に邁進している。
数多くのコメディ映画を手がけてきた水田監督は、「憧れの大女優、倍賞美津子さんの愛情キラキラあふれる芝居に、そして多部未華子さんの可愛くも切れ味抜群の芝居に、毎日痺れまくっています。身も心もビリビリ痺れる映画に…します、なります、きっと!」とコメントを寄せた。
撮影は9月末から始まっており、11月上旬にクランクアップを予定している。
「あやしい彼女」は、2016年4月1日から全国で公開。
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