「海街diary」サン・セバスチャン国際映画祭で観客賞!是枝裕和監督は2作連続受賞
2015年9月27日 17:31
[映画.com ニュース] 是枝裕和監督の最新作「海街diary」が9月26日(現地時間)、スペインで開催されていた第63回サン・セバスチャン国際映画祭で観客賞を受賞した。是枝監督にとっては、前作「そして父になる」でも同賞に輝いており、2作連続での戴冠となる。
同映画祭で観客賞の対象となるのは、その年の世界の映画祭で評価をされた作品などで、スペイン未公開作を上映するパールズ部門に出品された13本。いずれも最初の公式上映での観客による投票点で決まるが、「海街diary」は10点満点中で平均8.53点と最高点を記録した。
現地での上映に立ち会った是枝監督は、上映後も帰らない観客たちから劇場入り口で拍手喝さいをおくられたという。「奇跡」でも脚本賞を受賞している是枝監督は、「上映後に劇場から出てきたお客さんの表情がとても穏やかで晴れやかだったので、それだけでもたくさん幸せを頂いたと思っていたのですが、観客賞を受賞したと聞き、本当に嬉しいです。『そして父になる』に続いて2作連続の受賞というのも誇らしい限り。愛されてるなあ、としみじみ感じています」と喜びのコメントを寄せている。
綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが4姉妹を演じた同作は、吉田秋生氏の人気漫画が原作。鎌倉に暮らす3姉妹と離れて暮していた父の異母妹が、父の死をきっかけに共に暮らし始め、本当の家族、姉妹になっていく姿が鎌倉の四季とともに描かれている。