「GONIN サーガ」東出昌大、根津甚八からの感謝の手紙に涙!「心血注いで映画を作り続けたい」
2015年9月26日 13:52

[映画.com ニュース]1995年に公開された「GONIN」の続編となる「GONIN サーガ」が9月26日に公開を迎え、石井隆監督、東出昌大らが舞台挨拶に登壇。5年前に俳優を引退を発表するも、本作で一度きりの出演を果たした根津甚八からサプライズで届いた手紙を東出が代読し、目に涙をにじませた。
20年前に5人の男たちがヤクザの金を強奪するというバイオレンスアクションとして制作された「GONIN」の主人公の遺児たちの姿を描いており、根津は石井監督の熱烈なラブコールを受け、20年前に「GONIN」で演じた氷頭を再び演じている。
舞台挨拶には石井監督、東出に加え、桐谷健太、土屋アンナ、安藤政信、柄本佑、福島リラ、そして「GONIN」にも出演している竹中直人が登壇。「ある人からの手紙」として代読を求められた東出は「根津甚八です」という書き出しに驚いた様子を見せながらも、じっくりと手紙を読み上げた。
根津からの手紙は、舞台挨拶への欠席を謝罪し、「演じることは自分にとって生きることそのもの」と語り、度重なる病による体調不良による引退は「諦めでもありました」と無念をにじませる。また「再び演じることの楽しさを味わわせてくれた」と石井監督に感謝。そして「たすきを受け取った」と語ったという東出に対しても「その言葉で、演じたいのに演じることのできない無念を断ち切ることができました」と感謝の思いを伝えた。
代読を終えた東出は言葉を出すことができず、しばし沈黙。目を真っ赤にしながら「映画って心血を注いで、人生を賭して作られているんです。僕は、根津甚八さんという役者が大好きですし、映画の中の根津さんは考えられないくらい魅力的でした」と語り、観客に向けて「僕らも心血を注いで映画を作り続けるのでみなさんにも邦画を見続けてほしい」と呼びかけ「本当に根津さん、ありがとうございました」と思いを絞り出した。
本シリーズをはじめ幾度も根津と共演した竹中は「全然かなわない。色気があって、たまらなく素敵な役者です。尊敬すべき俳優」と語る。石井監督は10年ほど前に氷頭が実は生きているという本作の設定を根津に伝えたことを明かし「それからお身体がどんどん悪くなっていったんですが、約束を果たせた。根津さんもファンへの約束を果たしてくれた。約束を守ってくれてありがとうという感謝の気持ちです」と語った。
「GONIN サーガ」は公開中。
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