オダギリジョー、柳楽優弥に「僕のカリスマです」と告白されるも「嘘でしょ」と一蹴
2015年9月26日 13:15

[映画.com ニュース]故杉浦日向子さんの漫画を実写映画化した「合葬」が9月26日、全国39館で封切られ、ダブル主演を務めた柳楽優弥と瀬戸康史をはじめ、オダギリジョー、岡山天音、小林達夫監督が、東京・ピカデリー新宿で初日舞台挨拶に立った。
映画は、将軍の警護と江戸の治安維持のため有志により結成され、江戸の民衆から慕われた「彰義隊」に参加した幼なじみの3人の姿を描く青春群像劇。役作りについて問われた柳楽は「監督から“カリスマ性を出してほしい”と言われた」と告白。さらに「高校生の時の僕のカリスマがオダギリさんだったので、現場ではすごく近くで学ばせていただきました」とはにかみながら明かすと、オダギリは「目が大分泳いでるから嘘でしょ!」と鋭いツッコみ。柳楽はあこがれの先輩の“口撃”にたじろぎつつも、「慣れない舞台挨拶に緊張しているだけです!」と必死に弁解。さらに「僕と天音君の焦りっぷりに対し、瀬戸君とオダギリさんの安定感を見てくださいよ。ふたりは舞台挨拶のスーパーカリスマです!」と客席に呼びかけ、場内を笑いで包んだ。
後輩からの羨望の眼差(まなざ)しを受けつつも、現場では「後輩たちに囲まれながらも、リーダー要素のかけらもなかった」と語るオダギリは、「僕の撮影期間は4~5日だったのですが、それにもかかわらず風邪をひいてしまい、撮影当日は声がほとんど出なくて結局すべてアフレコしました。そういう姿から、役者は風邪をひいてはいけないと学んでください」とアドバイスし、キャスト陣を爆笑させた。
彰義隊員の森篤之進を演じたオダギリは、「最初に台本を読んだ時に素晴らしいなと思い、無理くり出演させてもらいましたが、出来上がったものは台本以上に面白かった。今までの時代劇の枠にとらわれない、監督の挑戦を感じることができる作品」と監督の手腕を称賛。これに対し、監督は恐縮しながらも「京都の松竹撮影所のベテランのスタッフと若い俳優陣に力を借りて作った作品です。伝統と新しい感性の融合とせめぎ合いが画面に映っていればいいなと思います」と語った。
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