スウェーデン映画祭、9月19日から開催 「ファニーとアレクサンデル」オリジナル版も上映
2015年9月14日 16:40
[映画.com ニュース] 新旧のスウェーデン映画を集めた「スウェーデン映画祭 2015」が9月19日から25日まで、東京・ユーロスペースで開催される。世界的巨匠イングマール・ベルイマン監督の傑作「ファニーとアレクサンデル」のオリジナル版や、最新作「フレンチアルプスで起きたこと」が話題となった新鋭リューベン・オストルンド監督の作品特集など計11作品を上映する。
世界的に敬愛されるスウェーデンの亡き巨匠ベルイマンの監督作は、「マスターピース! イングマール・ベルイマン監督編」と題して2作品をラインナップ。ベルイマンの自伝的作品で、あるブルジョワ一家の2年間を描き、1983年のアカデミー外国語映画賞ほか多数の映画賞を受賞している「ファニーとアレクサンデル」は、上映時間が3時間強の劇場公開用編集版と5時間を超えるオリジナル版とが存在するが、今回はオリジナル版を上映。さらに、同作から4年後に発表されたベルイマン自身によるメイキングドキュメンタリー「ベルイマンの世界 ドキュメント『ファニーとアレクサンデル』」も上映する。
一方、最新作「フレンチアルプスで起きたこと」が14年のカンヌ映画祭で受賞を果たし、国際的にも注目度が増しているオストルンド監督の特集では、11年の東京国際映画祭で監督賞を受賞した「プレイ」と、今回が日本初上映の「インボランタリー」の2作品を上映。
また、いずれも日本初上映となる新作を集めた「コンテンポラリー・スウェディッシュ・シネマ」では、アリシア・ビガンダー主演の「ホテルセラピー」をはじめ、「同窓会 アンナの場合」「ストックホルム・ストーリー」の3作品が並ぶ。
このほかにも、米国の巨大食品産業が使用していた禁止農薬で被害を受けたニカラグアのバナナ労働者が起こした訴訟を追ったドキュメンタリー「苦いバナナ(仮題)」と、その続編「触らぬバナナに崇りなし(仮題)」を上映する「スウェディッシュ・ドキュメンタリーの今日」、児童文学作家アストリッド・リンドグレーン原作の「長くつ下のピッピ」「いたずら天使ミッシェル」の2作品をそろえた「リンドグレーンが描いた子どもたち」と、バラエティに富んだラインナップになっている。
会期中は、リンドグレーン原作のテレビアニメ「山賊の娘ローニャ」を手がけた宮崎吾朗監督など、多彩なゲストを招いたトークショーなども行われる。ラインナップや上映スケジュール、チケット情報などの詳細は、公式サイト(http://sff-web.jp/)に記載。