あなたはもうダマされている!?「ピエロがお前を嘲笑う」冒頭映像独占入手
2015年9月11日 13:30
[映画.com ニュース] 見る者の予想を裏切る巧みな構成が本国ドイツで話題をさらい、ハリウッドリメイクも決定したミステリー「ピエロがお前を嘲笑う」の本編映像を、映画.comが独占入手した。
映画は、突然警察に出頭してきたハッカー集団「CLAY」のメンバー・ベンヤミン(トム・シリング)の聴取を行う女性捜査官が、整合性のあわない供述に疑念を持ち、裏づけ調査を行ううち、ベンヤミンの意外な素顔に迫っていくさまをトリッキーな映像で描く。
本編映像は、「こうとわかっていたら違う行動をしていた。透明人間のままでいた」という意味深なベンヤミンの独白からスタート。どこかに電話をかけたベンヤミンが、ホテルとおぼしき部屋のドアを開けると、そこには頭を拳銃で撃ちぬかれた男たちの死体が転がっている。
カメラは、おののくベンヤミンの姿をとらえたのち、ネットワーク上の仮想空間“サイバースペース”をイメージした映像へと移行。フードを目深にかぶり、ピエロのマスクをしたハッカーたちの姿が印象的に映し出されるほか、ドイツの人気エレクトロユニット「ボーイズ・ノイズ」による楽曲も流れる。その後は、打って変わって殺風景な警察の取調室が画面に登場。警察に出頭したベンヤミンが、女性捜査官に自白を始める。「すべてつながっている。それは1本の糸とは違う。張りめぐらされた網、それに僕は捕まった」という謎めいたセリフと共に、ベンヤミンの過去が高速で逆再生され、これから始まる物語の期待感をあおる内容となっている。
「ピエロがお前を嘲笑う」は、2011年に米バラエティの「世界で注目すべき監督10人」に選出された新星バラン・ボー・オダー監督がメガホンをとった。9月12日から全国公開。