80年代ジャンル映画をけん引した二人を追う「キャノンフィルムズ爆走風雲録」11月公開
2015年9月8日 10:00

[映画.com ニュース]ロジャー・コーマンに師事し、映画会社「キャノンフィルムズ」を率いて、80年代ハリウッドに大旋風を巻き起こしたイスラエル出身の従兄弟メナヘム・ゴーランとヨーラム・グローバスのキャリアを追うドキュメンタリー「The Go-Go Boys: The Inside Story of Cannon Films Golan/Globus」が、「キャノンフィルムズ爆走風雲録」の邦題で11月に公開、ふたりの代表作の特集上映「メナヘム・ゴーラン映画祭」も同時期に開催されることが決定した。
ヒラ・メダリア監督による本作は、2014年の第67回カンヌ映画祭オフィシャルセレクションとして上映された。低予算のジャンル映画を次々に製作し、一時代を築いた映画監督メナヘムと名プロデューサー、ヨーラムの足跡を紹介。14年に死去したゴーランのキャリアを振り返るだけでなく、映画にその情熱、愛情の全てをそそいだ二人の友情、確執と離縁、そして融和を映し出す。映画評論家の町山智浩氏が字幕を監修した。
「デルタ・フォース」「暴走機関車」そして「狼よさらば」シリーズなど、当時のメジャー映画会社を超える制作本数でジャンル映画のヒット作を次々と飛ばしながら、ゴダールやカサべテスら商業主義とは一線を画す映画作家たちの映画へも出資するなど、映画の道の全方位へと突き進む。しかし大きな資本の流れにまみれるうちに、二人の関係にも亀裂が入っていく。
特集上映「メナヘム・ゴーラン映画祭」では、ジョン・カサベテス監督「ラブストリームス」やバーベット・シュローダー監督「バーフライ」、大ヒットした「グローイング・アップ」などのプロデュース作品、自身の監督作「アップル」やイスラエル時代の作品などおよそ10作品の上映を予定している。
「キャノンフィルムズ爆走風雲録」(www.cannonfilms2015.com)は11月からシネマート新宿、シネ・ヌーヴォで公開。
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