「くちびるに歌を」キャスト、三木孝浩監督にバースデーソングをプレゼント!
2015年9月3日 16:00
[映画.com ニュース] アンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をモチーフにした中田永一氏の小説を、新垣結衣主演で映画化した「くちびるに歌を」のブルーレイ&DVD発売イベントが9月2日、東京・タワーレコード渋谷店で開催された。イベントには、三木孝浩監督と、出演者の恒松祐里、下田翔大、葵わかな、柴田杏花、山口まゆ、佐野勇斗、お笑いコンビ「TKO」の木本武宏が参加し、撮影を振り返ったほか、見事な合唱を披露した。
映画は、東京から故郷の長崎県・五島列島に戻ってきた音楽教員の柏木ユリ(新垣)と、柏木が顧問を務める中学校の合唱部員たちの交流を描く。
三木監督とキャスト陣にとっては、全編が撮影された五島列島の美しい風景と、撮影までに約半年間を費やして猛特訓した合唱シーンが大きな見どころだそうで、「みんなで毎日練習したから、ほぼドキュメンタリー」(柴田)、「自分の未熟さを思い知らされたけど、この作品に出たことで力がついた」(恒松)、「こんなに深く“15歳”を考えたことってなかった」(葵)と、それぞれにかけがえのない経験となった撮影を述懐。三木監督は「それぞれのあの時期は、ここにしか収められていない。それまで生きてきた自分を認めてあげられる、明日を生きる力になる映画です」と感慨深げに語った。
本作では、つっけんどんだった柏木が、周囲に少しずつ心を開いていく過程も見どころのひとつ。三木監督は「新垣さんは元気で明るく、柏木先生と真逆のパブリックイメージがある。そんな新垣さんが傷を負った姿を見せることで、万人に共感できるキャラクターになるのではと思った」と、オファーの意図を明かした。生徒役の面々との共演に関しても、「新垣さんは生徒たちとの距離感を計算して演じてくれた。僕も、撮影がなるべく順番通りにいくように気を配りました」と称賛。新垣は仕事の都合で参加できなかったもののビデオレターでメッセージを寄せ、佐野は「本当にかわいい。この世の方と思っていいのか」とデレデレの様子だった。
キャスト陣は最後に、劇中でも歌われた「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を合唱。じっくりと聞き入った三木監督は、下田が声変わりをするなど、撮影時とはまた違った歌声に「声が成長していていいですね」とニッコリ。8月29日に41歳の誕生日を迎えた三木監督に、キャスト陣からバースデーソングとカードがプレゼントされるなど、温かさに包まれたイベントとなった。
「くちびるに歌を」ブルーレイ&DVDは、発売中。