イランの名匠マフマルバフが描く逃亡の旅「独裁者と小さな孫」12月公開
2015年8月14日 08:00

[映画.com ニュース]イランの名匠モフセン・マフマルバフ監督の新作「The President(英題)」が、「独裁者と小さな孫」の邦題で12月12日に劇場公開されることになり、予告編とポスタービジュアルが公開された。国を追われた老独裁者が、幼い孫とともに過去の罪に苦悩する姿を鮮明に映し出す。
ヨーロッパで亡命生活を続けるマフマルバフ監督が、平和への願い、未来への希望を込めたジョージア、フランス、イギリス、ドイツ合作によるロードムービー。第71回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門のオープニング作品、第19回釜山国際映画祭ガラ部門に出品されたほか、第15回東京フィルメックスで観客賞、第50回シカゴ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞するなど、各国の映画祭で喝采を浴びた。
政権をにぎり、権力を守るため罪のない人々を処刑してきた冷酷な独裁者。しかし、クーデターの勃発によって、逃亡生活を余儀なくされた独裁者は、軍服を捨て素性を隠しながら幼い孫とともに海を目指す。予告編では、権力を掌握していた男が、逃亡の旅路で自らの過ちに直面し、「許されたい」「死にたくない」と悲痛な思いを募らせていく。逃亡の果てに待ち受けるものは希望か絶望か、ふたりの旅の結末から目が離せない。
「独裁者と小さな孫」は、12月12日から東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。
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