「ビッグゲーム」大統領役サミュエル・L・ジャクソン、「オバマに助言はもらわなかった」
2015年8月14日 13:30
[映画.com ニュース] アメリカ大統領と少年ハンターという異色のコンビが活躍するサバイバルアクション「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」で主演を務めたサミュエル・L・ジャクソンと、ヤルマリ・ヘランダー監督が、インタビューに応じた。
映画は、エアフォースワンで飛行中にテロリストに襲撃され、たったひとりでフィンランドの森に不時着した大統領が、1人前のハンターになるため森で狩りの修行を行っていた13歳の少年と協力し、凶悪なテロリストたちを相手に奮戦するさまを「ダイ・ハード」(1988)、「クリフハンガー」(93)といった往年の大ヒットアクションさながらのシーンを盛り込みながら描く。
ジャクソンにとって、本作の出演の決め手だったのは魅力的なストーリーだという。「アドベンチャー映画が好きなんだ。心温まる話であればなおさらね。条件的には弱いのに強くなろうとする2人の人間を描こうとしているのも好感が持てた」。一方のヘランダー監督は、ジャクソンと、「レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース」(10)でもタッグを組んだ子役、オンニ・トンミラの抜群の相性が、本作の最重要な点だと語る。「サミュエルが演じる大統領は支持率が低下していて、多くの人が彼は大統領にふさわしくないのでは、と思っている。これは、オスカリ(トンミラ)の立場と同じなんだ。彼の村では誰もが、彼が試練をこなせないのではないかと思っている。2人の出発点はすごく似ているんだ」とキャラクターの内面を解説しながら、「2人の共演は素晴らしかった」と化学反応に目を輝かせる。ジャクソンも、「オンニは最高だよ! とても勘がよくて、やる気と活力に満ちている。でもシリアスになるべき時はシリアスに決めるんだ。彼はプロフェッショナルだ」と年の離れた“相棒”の演技を絶賛した。
ジャクソン自身は、大統領役にもプレッシャーはなかったと語り、「演じるという点においては、大統領も大工も変わらない。私はオバマ大統領から助言をもらってはいないし、もちろん、モーガン・フリーマンやジェイミー・フォックスからもね!」と明かし、俳優としての矜持(きょうじ)を語る。だが、そんな名優にも苦労はあったそうで「(水に浸かった)飛行機でのシーンが1番大変だったね。演技に集中しようとしているとき、水の冷たさがその邪魔をするんだ。あれには苦労したよ!」と体当たりで挑んだ撮影を振り返った。
「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」は、8月15日から全国公開。