「日本のいちばん長い日」原田監督、役所、本木、松坂が“平和への思い”を書で表す
2015年8月13日 18:50

[映画.com ニュース]興行収入20億円を見込める好スタートを切った「日本のいちばん長い日」の大ヒット御礼舞台挨拶が8月13日、東京・新宿ピカデリーで行われ、原田眞人監督、出演者の役所広司、本木雅弘、松坂桃李が出席した。
イベントでは、それぞれが“平和への思いを表す一文字”を発表。「知」を書いた役所は、「自分の国、世界の国を知ることが平和につながる」、「祈」を選んだ本木は「“願”よりも、よりつつましくおごそかな、世界に通じる言葉。平和を祈るイメージを忘れない」、「人」と記した松坂は、「平和を壊すのも人だし、これから先、平和な時代を築いていくのも人だと持っている」と、それぞれが文字に込めた思いを明かした。原田監督は「命」という文字が書かれた提灯を見つめ「奪われた命も奪った命も考えなくてはならない」と神妙な面持ちで語り、「岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』(1967)がこの作品の始まり。岡本監督がやりたくてもできなかったことを受け継いでいきたいという思いで作りました。戦争はいけない。この映画がある1つの指針になれば」と、平和への思いを切々と訴えた。
作品の反響を問われると、阿南惟幾陸相を演じた役所は「(知り合いに)水野晴郎さんに似ていると言われてショックだった」とこぼしたが、本木が「僕の知り合いから『役所さんの演技が慈悲深く、思わず抱いてくれと思った』とメールが来ましたよ」とフォローしていた。そんな本木は「本作を見た(17歳の)息子が全体を理解していて、感情を追って見ていた。なぜもっと早く終戦にこぎつけなかったのか、彼なりにジレンマを感じていた」と明かし、原田監督に「僕が全部話しますよ」と言われて恐縮するひとコマもあった。
「日本のいちばん長い日」は、昭和史研究の第一人者・半藤一利氏のノンフィクション小説を映画化。終戦間際の45年を舞台に、昭和天皇(本木)、鈴木貫太郎首相(山崎努)、阿南陸相ら戦争終結に全力を注いだ男たちの姿を描くと共に、その裏で起こった、本土決戦を望む畑中健二(松坂)ら青年将校たちによるクーデター未遂事件も追い、日本の未来を決定づけた1日の全貌をサスペンスタッチで描く。公開中。
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