異才ロイ・アンダーソン作品初の本格全米公開に、アロノフスキー&イニャリトゥが強力バックアップ
2015年7月29日 20:00

[映画.com ニュース]スウェーデンの異才ロイ・アンダーソン監督の最新作で、アカデミー賞受賞作「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を押さえ第71回ベネチア国際映画祭で金獅子賞(最高賞)を受賞した「さよなら、人類」が、6月から全米公開された。ヨーロッパや日本ではアンダーソン監督の才能が知られてるが、アメリカでは過去作が数館で上映されたのみ。このほど最新作の全米公開を実現させるに至った立役者は、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督とダーレン・アロノフスキー監督のふたりであることが分かった。
アンダーソン監督はデビュー作「スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー」で弱冠26歳で第20回ベルリン映画祭で4冠を獲得、その後CF界でも活躍する。カンヌ広告祭では8度の最高賞、ゴールドライオン賞を受賞しており、これまで数多くのクリエイターに影響を与えてきた。作品は自身が有する巨大なスタジオで撮影され、CG全盛の時代にマットペイント(背景画)や、ミニチュアを用いるなど、アナログにこだわった唯一無二の世界観を作り上げる。1枚の絵画のごとく計算されつくした映像と、シュールかつブラックなユーモアセンスで、日本のみならず世界中の映画監督をはじめとするクリエイターに強い影響を与えている。
アメリカ公開時のポスターには、イニャリトゥ監督とアロノフスキー監督の名前がプレゼンツとして記載されており、メディアでも「2人によってアメリカ公開が実現!」と大々的に報じられた。ふたりは「ロイ・アンダーソンの映画は見事な音速の油絵であり、人間の脆さを露わにする」(イニャリトゥ)、「リアリズムの美しさを損なうことなく、独特のペース、ヴィジョン、想像力を持っている」(アロノフスキー)とコメントを寄せているほか、ハリウッドのヒットメーカー、ラナ&アンディ・ウォシャウスキー姉弟監督も「こんな映画を見たことがない!ものすごく美学的! 20回以上見ているけど、止められない。我々は永遠の愛を贈ります」と絶賛している。
「さよなら、人類」は8月8日からYEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開。
(C)Roy Andersson Filmproduktion AB
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