これがピクサーのこだわり!「インサイド・ヘッド」日本語吹き替え版のみシーン差し替え
2015年7月22日 18:10
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[映画.com ニュース] ディズニー/ピクサー最新作「インサイド・ヘッド」で、日本語吹き替え版にのみオリジナル版と異なる描写が登場することが判明し、両者の違いをとらえた画像が公開された。
今回公開されたのは、人間の少女・ライリーの嫌いな食べ物が描かれるシーン。オリジナル版では登場する野菜がブロッコリーだったのに対し、日本語吹き替え版ではピーマンに変わっている。これは、映画を誰が見ても“自分の物語”として楽しんでもらいたい、というピクサー・スタジオの強いこだわりによるもの。アメリカでは子どもが嫌いな食べ物の代表格はブロッコリーというが、日本の子どもが嫌いな食べ物として上位にあがるのはピーマンやニンジンであることを受け、関連シーンをすべて作り直した。本編では、ライリーが食べるのを嫌がって皿をはねのけ、飛び散った野菜が父親にかかる、という流れだが、野菜のひとつひとつを差し替えるという作業をやってのけるところに、ピクサーの並々ならぬ熱意がうかがい知れる。
こだわりはここにとどまらず、ライリーの頭の中に住む“感情たち”のひとつ、イカリが持っている新聞の文字や看板も、すべて日本語に変更。感情たちの名前についても、各国それぞれの“感情”を表す言葉をつけてほしいという思いから、日本を含め世界42言語の感情名が生まれた。
映画は、ライリーの感情をつかさどるヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミを主人公にした冒険ファンタジー。ヨロコビとカナシミが事故によって頭の中の“司令室”から放り出されてしまったことから、ライリーの精神が不安定になり、新生活がトラブル続きに陥る。ライリーを救うため、ヨロコビとカナシミは司令室に戻ろうと奮闘する。「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009)でアカデミー賞に輝いたピート・ドクター監督が、ロニー・デル・カルメン監督と共同でメガホンをとった。日本語吹き替え版には、竹内結子、大竹しのぶ、佐藤二朗らが参加する。
「インサイド・ヘッド」は公開中。
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