250匹の犬がブダペストの街を全力疾走!「ホワイト・ゴッド」予告編
2015年7月17日 18:00
[映画.com ニュース]2014年第64回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞作「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)」の予告編が公開された。数百匹の犬が収容施設から脱走を図り、ハンガリーの首都ブダペストを疾走するシーンを切り取った。実際に保護された犬約250匹を訓練し、道路を全面封鎖しCGを用いず撮影したという、迫力と緊張感あふれる映像だ。
雑種犬に重税が課せられる法律の影響で飼い主の少女と離ればなれになった犬ハーゲンと、人間から虐げられ保護施設に入れられた犬たちの反乱を描く。カンヌ映画祭で上映された作品の中で優れた演技をした犬に授与されるパルムドッグ賞も受賞している。
海外メディアからは、犬に社会的マイノリティを投影し、世界の格差社会問題とその行く末を暗喩した本作を、犬版「猿の惑星」と例えて絶賛されている。なお、撮影後、コーネル・ムンドルッツォ監督らが犬の里親を募ったところ、すべての犬は、施設に戻ることなく無事に飼い主が決まり引き取られたそうだ。
「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)」は、11月21日から新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。