「日本のいちばん長い日」完成披露で明かした、役所、本木、松坂の“人生最大の決断”
2015年7月16日 15:20
[映画.com ニュース]原田眞人監督の最新作で太平洋戦争終結の舞台裏を描く「日本のいちばん長い日」の完成披露試写会が7月15日、東京・丸の内ピカデリーで開催され、原田監督のほか、役所広司、本木雅弘、松坂桃李らキャストが舞台挨拶に立った。
「21世紀になってからずっと作りたかった映画」という原田監督は、客席に「民意とは何か、国民を救うとは何か。70年前の根っこにひるがえって、一人ひとりが行動を起こしてほしい」と呼びかけた。陸軍の暴走を止めようと腐心した阿南陸軍大臣を演じた役所は、「戦争というのは嫌なもの。2度と繰り返さないように、この映画で感じてほしい」と力を込めた。昭和天皇役の本木は、専門用語も多い本作を「この映画は2回目に見た時がピークです!」と評して笑いを誘うも、「深みある言葉が残像のように突き刺さる作品です」とアピール。原田組に初参加した松坂は、本土決戦を望みクーデターを計画する青年将校を演じるにはぴったりの現場だったと語り「緊張感がずっと流れていて居心地がよかった」と振り返った。
作品のテーマにちなみ「人生最大の決断」を聞かれると、本木は「僕は何事においても苦悩する人間。天皇役を受けるかどうかも、本当に悩んだ」と明かし、相当のプレッシャーを感じていた様子。それだけに、「賛否両論を受ける覚悟です。早く公開されて楽になりたい」と胸中を吐露した。松坂は、大学を辞めて役者1本と決めたときと振り返り「後悔はありません!」と力強く宣言。一方、役所は上京するまで納豆を食べたことがなかったそうで、「先輩と朝ご飯を食べたとき、納豆を食べるかどうかが人生最大の決断だった」と意外なエピソードで場内を盛り上げた。
また、舞台挨拶に先立ち、会場外に設置されたレッドカーペットに4人が登場。その姿をひと目見ようと集まったファンと触れ合った。
昭和史研究の第一人者・半藤一利氏によるノンフィクションを映画化。昭和天皇がポツダム宣言を受諾し、太平洋戦争終結を決定した1945年8月14日から、みずから玉音放送で国民に終戦を知らせた翌15日の正午までの24時間を中心に、戦争を終わらせるために尽力した人々の姿を描く。
「日本のいちばん長い日」は、8月8日から全国公開。
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