ジョス・ウェドン&エリザベス・オルセンが「アベンジャーズ」新作にもたらした新たなパワーと可能性
2015年7月3日 19:30
[映画.com ニュース]「日本よ、これが映画だ」というキャッチコピーを引っさげ大旋風を巻き起こした「アベンジャーズ」から3年。あのヒーロー集団が帰ってくる。シリーズ第2弾「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」で前作に続きメガホンをとったジョス・ウェドン監督と、シリーズ初参戦のエリザベス・オルセンが来日し、本作の魅力を掘り下げた。
マーベル・スタジオの人気ヒーローたちが再び一堂に会する本作では、アイアンマンことトニー・スタークが開発した平和維持プログラム“ウルトロン”が暴走し、人類は滅亡の危機にさらされる。アベンジャーズは愛する人を守るため、愛とは無縁の人工知能と壮絶な戦いを繰り広げるのだが、ストーリー展開を大きく左右するのが、オルセン演じるスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ。人の心を操り、最も恐れていることを見せる特殊能力は、力自慢のキャラクターたちの苦悩をあぶりだす。
「このキャラクターはいろいろな方向に展開する可能性があったからとてもワクワクしたの。マーベル映画に出演するということは、1本では終わらないということ。だから、本作でワンダの“起源”が描かれたのは、私にとって幸運だった。ワンダは両親を失い、国を失い、正義を求めて行動を起こす。失敗し、学び、成長していく。そういう物語になっているの。ワンダは自分のパワーを完ぺきにコントロールできていないし、どのくらい能力があるのかも把握しきれていない。そこが役者として演じ甲斐のあるところだったわ」(オルセン)
ワンダを語る上で欠かせないのが双子の兄弟ピエトロ(アーロン・テイラー=ジョンソン)の存在だ。オルセンといえば、米ドラマ「フルハウス」でおなじみのメアリー=ケイト&アシュリー・オルセン姉妹の妹だが、「プロモーションの段階まで、双子の姉たちがいることを特に意識していなかったから、質問されて初めて『そうだ!』って思ったわ」と屈託なく話す。「姉たちは、まるで鏡のようにお互いを映しあっているみたいなの。外見がそっくりなのは不気味だけどね」
本作にはワンダ&ピエトロの他にも新キャラクターが登場する。完璧な平和を実現するために人類を一掃しようとする人工知能ウルトロンがそのひとつ。この悪役は、「アベンジャーズこそ平和を守る最後の砦」という信念を抱くキャプテン・アメリカと、「アベンジャーズがいなくても秩序が保たれる世界こそ平和だ」と考えるアイアンマンの相違を際立たせる。ウェドン監督は、2人の平和に対するアプローチをこう解説した。
「トニーの考え方は、非常に白黒ハッキリしていて、セクシーで、論理的・数学的だ。一方、キャプテン・アメリカは実際に戦争を経験した兵士だから、現実はそんなに割り切れるものではないと実感している。人間の世界は混沌としていて、暴力や野心といったものも平和とは切り離せないことを理解している。トニーよりも現実的なんだ。だから、どちらの言い分も一長一短だね。ただ、前作を作っている時からトニーは混乱の元凶になりうると思っていたので、この男を悪役みたいに扱ったら面白いんじゃないかっていうのは念頭にあった」
まさに来年全米公開予定の「キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー(原題)」で描かれる対立を予言するかのようなコメントだ。そして、同作に続投することが決まったオルセンは、すでに自身のパートの撮影は終えているそうで、言葉を慎重に選びながらこんなヒントをくれた。
「みんながスカーレット・ウィッチの面倒をよく見てくれるし、私も自分のキャラクターの旅が気に入っている。だけど、内容はかなりダーク。超人たちの派閥が出来て、対立してしまい、何かがぼっ発したら……って恐ろしい状況が描かれるの」
「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」は7月4日公開。
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