佐藤浩市、妻からの手紙に男泣き 樋口可南子、北川景子ら共演者も感涙
2015年6月20日 13:59

[映画.com ニュース]佐藤浩市と樋口可南子が夫婦を演じた映画「愛を積むひと」が6月20日、全国244館で封切られ、佐藤、樋口をはじめ、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明、朝原雄三監督が東京・丸の内ピカデリーでの舞台挨拶に出席した。
この日は夫婦愛を描いた今作にちなみ、佐藤に妻・亜矢子さんからの手紙がサプライズで届けられ、樋口が代読した。体が丈夫でなかったという亜矢子さんからの手紙には「『自分が死んだら、保険金で、好きな映画を作ってね』とあなたに言ったことがありました。自分が浩市さんより先に逝ってしまうような気がしたのは、本当です」と結婚当初の不安が綴られており、佐藤は思わず観客に背を受け号泣した。
さらに、「23年前に浩市さんから頂いたお手紙にあった『僕は一生あなたの味方です』という言葉を、今も忘れません。私は浩市さんをひとりにしないように、浩市さんよりも1日でも長く生きることを、約束します」というメッセージで手紙が締めくくられると、樋口や北川、吉田も涙し、温かい夫婦愛に会場からは惜しみない拍手が送られた。
佐藤は目を赤くしたまま「可南子さんが泣くことないでしょう」と照れ笑いし、「文字はまた違う気持ちの伝わり方がある。ありがたいなと思います」と妻への感謝を語っていた。樋口は、佐藤と臨んだ今作のプロモーションを振り返り、「1番心に残ったのは、時々取材の中に出てくる奥様の事。この人は愛してるんだなと思いました!」と佐藤の愛妻家ぶりを披露していた。
エドワード・ムーニー・Jr.氏の小説「石を積む人」(小学館文庫刊)を原作に、舞台を日本に置き換えて映画化。妻に先立たれた夫が、亡くなった妻から届く手紙をきっかけに、周囲の人々と交流をもつようになっていく。
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