高橋ヨシキ&田野辺尚人、ホラー映画とアイドルの親和性を語る
2015年5月31日 13:45

[映画.com ニュース] 「リング」「仄暗い水の底から」の中田秀夫監督最新作「劇場霊」の公開記念オールナイトイベントが5月30日、東京・池袋の新文芸坐で行われ、デザイナー・ライターの高橋ヨシキ氏、別冊「映画秘宝」編集長の田野辺尚人氏が出席。ホラー映画に精通したふたりが、中田監督作品を題材にした“激コワトーク”を展開した。
その手腕で世界中を恐怖に陥れ、Jホラーの巨匠と称される中田監督は、撮影所を舞台に巻き起こる恐怖を描いた「女優霊」(1996)で長編映画デビュー。高橋氏は、同作を「中田監督の映画ではありますが、脚本の高橋洋さん色が強いと感じますね」と評し、「人間が死んだら幽霊になるというサイクルに抗う人で、なるにしても完全に別物になっているか、どこから来たかわからないものにしたいという考え。女優霊は実在の人間の“元”があるかわからない。そこが面白い」と最敬礼だった。
さらに、「女優霊」の舞台に言及し、「映画のスタジオは人がバッと来てガッといなくなっちゃう。さっきまでにぎわっていたところが、急に廃墟みたいになっちゃう、というところを舞台にしたのは目の付けどころがいい」。そして、劇場で繰り広げられる恐怖を描いた「劇場霊」に関しては「お芝居をしている人たちが出てくると、自動的にお芝居じゃないところでやっているリアリティが増す効果がある」といい、「劇場はスタジオと違って仕掛けみたいなところがたくさんありますし、いろいろ面白いと思います」と期待を寄せた。
これには田野辺氏も、「今年は、女優霊から20年経つ年。近く、『呪怨 ザ・ファイナル』もあったり、白石晃士監督の『コワすぎ!』シリーズとか、日本のホラーが復活している年だったりします。鎮静化したと言われるジャンルですが、去年の『呪怨』は結構客が来ていたりして、映画の商売としては鉄板。中田監督がいよいよ本領発揮ということで、さぞかしおっかないものを見せてくれるだろう」と同調。また、ホラー映画に付きものの“アイドル”との親和性を聞かれ、「恐怖映画で一番重要なのは、存在感と身体能力。驚いているだけだったら誰でもできますが、それを身体全体で表現できるか。何時間も踊ったり声を出すという、それくらいじゃないと恐怖映画はつとまらないですよ」と持論を展開していた。
また壇上には、Youtuberのデカキンも登場し、イベント後に上映される「女優霊」「リング」「仄暗い水の底から」「クロユリ団地」を鑑賞。「劇場霊」は、劇場という閉ざされた空間を舞台に、何者かに襲われ逃げまどう女優たちの恐怖を描く。「AKB48」の島崎遥香が主演し、足立梨花、高田里穂、町田啓太といった若手注目株が出演。11月21日から公開。
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