中島歩、初主演作公開に感激&パートナー役・菊池亜希子に感謝
2015年5月30日 16:45
[映画.com ニュース] 女優の菊池亜希子と俳優の中島歩がダブル主演した映画「グッド・ストライプス」が5月30日、全国8スクリーンで公開初日を迎え、菊池と中島は岨手由貴子監督とともに、東京・新宿武蔵野館での舞台挨拶に出席した。
本作が初主演映画となった中島は、「最初は自分が主演なんてというところから始まって、そこから撮影しました。今日という初日を迎えて、表の看板を見て怖くなったりうれしくなったりと、いろんな興奮がありました」と感激の面持ち。そして「自分が不安定な状態に陥った時に、菊池さんがごはんに誘ってくださったり、お姉さんでいてくれたおかげで、のびのびやれました」と感謝を述べた。そんな中島を、菊池は「(学生時代は)落研だったんですよね。しゃべることがいちいちシャレをきかせてくるので、受け止めるのは最初は楽しかったですが、途中から面倒くさくなりました」とジョーク交じりに称賛した。
映画は、妊娠を機に結婚を考え始めたマンネリカップルを映し出す。菊池は、登場人物に共感するポイントを聞かれ、「この脚本を読んだ時に、自分自身の話でもあるし、友だちの話を読んでいる感覚でした」。そして「他人事じゃないから、責任をもって届けなきゃいけない人たちがいると思った。世代的なものもありますが、(自身が演じる)緑の置かれている状況は痛いほどわかる」と切実に語った。
岨手監督は、キャスト陣を絶賛。「菊池さんは多方面で活躍しているし、多くのファンを持っている。『緑みたいな挫折を抱えた気持ちがわかりますか』と聞いたら、『私の中にもそういう気持ちがあるのでわかります』と言ってくれた。お願いしてよかったと思いました」と喜んだ。
一方で、中島に対しては「(中島演じる)真生は、自分の人生は『こんなもんか』と思っている節がある。それを聞いたら『僕は希望に満ちあふれているので、全然わからないです』と言っていた(笑)」とガックリ。それでも「『花子とアン』が決まったころだったので、それはそうかと思った。中島君のあっけらかんとした憎めない感じが、すごく必要だったので、お願いしてよかったと思いました」とねぎらうと、中島は「僕がバカみたいじゃないですか! でも、ありがとうございます」と頭を下げていた。