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「駆込み女と駆出し男」原田眞人監督「権力と戦う人々の心意気を描きたかった」

2015年5月29日 13:12

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観客からの質問に答えた(左から)陽月華、原田監督、神野三鈴
観客からの質問に答えた(左から)陽月華、原田監督、神野三鈴

[映画.com ニュース]井上ひさし氏の時代小説「東慶寺花だより」を原案とする人情時代劇「駆込み女と駆出し男」のティーチイン上映会が5月28日、東京・新宿ピカデリーで行われ、メガホンをとった原田眞人監督、出演者の陽月華神野三鈴が登壇。観客からの質疑に応じた。

本作は、江戸幕府公認の縁切寺である尼寺・東慶寺に、離縁を願いさまざまな事情を抱えて駆け込んでくる女たちと、その手助けをする男の姿を、美しい四季のうつろいとともに描く人情時代劇。主人公の信次郎役を大泉洋、駆込み女を戸田恵梨香満島ひかりらが演じている。

撮影時どのくらい俳優に演技指導をしたのかと質問された原田監督は、「各シーンごとに、どのような演出が一番効果的かということをリハーサル時に皆で話しました。その際に役者たちには、もしダメな場合ははっきりとNGを出すので、あまり脚本にこだわらずに自由に演じてもらいたいと伝えました。全体を通してコミュニケーションがよくとれていたと思います」と返答。寺で妊娠騒動を起こす駆込み女・おゆきに扮した神野も、「大泉さんは私のアドリブに全部応えてくださったし、原田監督も役者にリスペクトを持って接してくださったので、のびのびと役を演じることができました」と振り返った。

一方、東慶寺の院代・法秀尼を演じた陽月は「演じている時は余裕がなくて、もうどうしようどうしようという感じでした」と述懐。さらに「この映画を見た知人の意見を聞くと、女性と男性で見方が違っていたりして興味深かったです。父からは『おまえ、こんな良い映画に出させてもらったんだから、死ぬときに監督に感謝しろよ』と言われました(笑)」と打ち明け、会場の笑いを誘った。

また小説では曖昧になっている時代背景を、天保の改革の真っただ中である天保十二年(1841)に設定した点に関して原田監督は「政府が強権発動したりするという意味で、今は天保の改革の頃と似ていると思います」と持論を展開。「本作では、そのような権力と戦う一般の人たちの心意気を描きたかったので、こういう時代設定にしました。そうした状況の中で虐げられた者たちが連帯し、それぞれが幸せをつかんでいくという話にしたかったのです」と熱い口調で語った。

駆込み女と駆出し男」は公開中。

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