ロバート・デ・ニーロ、「グローリー」のオーディションに落ちていた
2015年5月26日 12:30

[映画.com ニュース]アメリカ映画界を代表する名優ロバート・デ・ニーロが、「グローリー 明日への行進」のオーディションに落ちていたことを、ニューヨーク大学芸術学部の卒業式のスピーチで明かした。
デ・ニーロは、「きみたちには、いま新しい扉が開かれようとしている。拒絶続きの人生の扉が」と、卒業生に映画業界で生き抜くための心構えとともに、芸術の道がいかに厳しいかを強調。その一例としてオーディション落選を挙げたようだ。
同作はマーティン・ルーサー・キング牧師が率いた公民権運動と血の日曜日事件を題材にした作品で、アカデミー賞で作品賞と主題歌賞の2部門にノミネート、主題歌賞を受賞した。キング牧師をデビッド・オイェロウォ、リンドン・ジョンソン大統領をトム・ウィルキンソン、アラバマ州知事のジョージ・ウォレスをティム・ロスが演じているが、デ・ニーロはジョンソン大統領かアラバマ州知事役を狙っていたようだ。「自分のために書かれた役だと思っていた」ほど入れ込んでいたが、エバ・デュバーネイ監督は他の役者を選んだ。
しかし、こうした経験は俳優にとっては日常茶飯事であり、「拒絶されるのは、ときにつらい。しかし、たいていの場合、原因は自分自身と無関係だ。オーディションを受けたり、企画を持ちかけたりするとき、監督やプロデューサーや投資家のほうには別の考えがあったりして、ものごとが決められていくことがある」と拒絶に慣れるべきだとデ・ニーロは説いた。
「グローリー 明日への行進」に関しても、「監督には別の考えがあり、結果的には正しかった」と、落選に納得しているという。アカデミー賞を2度受賞し、稀代の名優として知られるデ・ニーロの言葉は、卒業生の胸に響いたに違いない。「グローリー 明日への行進」は6月19日日本公開。
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