インド映画界の至宝 サタジット・レイ監督デビュー60周年特集上映が9月開催!
2015年5月3日 08:00

[映画.com ニュース] 「大地のうた」をはじめとする「オプー3部作」で知られるインド映画界の巨匠、サタジット・レイ監督のデビュー60周年を記念した特集上映「Season of Ray シーズン・オブ・レイ」が、9月に開催されることが決定した。中期の代表作「チャルラータ」と「ビッグ・シティ」をデジタルリマスターで上映する。いずれもDVD化はされておらず、約40年ぶりのリバイバル上映となる。
インドを代表する映画監督にして、小説家、音楽家、グラフィックデザイナーなど、多才な才能を持つレイ監督は、日本ではリアリズム監督としての印象が強いが、ミュージカル、ファンタジー、SF、ドキュメンタリーまで幅広いジャンルの作品を手がけており、晩年にはアカデミー賞特別栄誉賞を受賞。1992年に70歳で死去したが、インド・ベンガル映画のすぐれたリアリズムの伝統を大きく前進させ、インド映画の名声を国際的なものとする大きな功績を果たした。

生前レイ監督と親交のあった黒澤明監督は、「レイの映画を見た事がないとは、この世で太陽や月を見た事がないに等しい」とコメントを残しており、ウェス・アンダーソンは「ダージリン急行」を撮ったのは、サタジット・レイ作品の大ファンだったからと公言している。
このほど上映される2作品はともにベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞しており、「チャルラータ」は1975年、「ビッグ・シティ」は邦題「大都会」として1976年に岩波ホールで公開された。インドの文豪タゴールの原作小説を、レイ自身が脚色し音楽も担当した「チャルラータ」は、レイ監督本人が最高傑作と語り、大邸宅に暮らす富裕な人妻の生活を詩的で美しい映像で描き出す。「ビッグ・シティ」は共稼ぎ夫婦を通して、女性と男性の力関係が入れ替わる様を描いたコメディ。
「Season of Ray シーズン・オブ・レイ」は9月、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)