離婚率は現代の2倍!? 江戸時代の離婚事情が1分で分かる「駆込み女と駆出し男」特別映像
2015年5月1日 18:00

[映画.com ニュース] 井上ひさしの時代小説「東慶寺花だより」を原案に、「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」の原田眞人監督がメガホンをとった「駆込み女と駆出し男」が、5月16日から公開される。江戸時代には縁切寺だった鎌倉の東慶寺を舞台にした本作にちなみ、江戸時代の離婚事情が1分で分かる特別映像が公開された。
江戸時代は現代の倍近い離婚率だったという。しかし夫が離縁状を書かない限り、夫が浮気をしようが暴力を振るおうが妻の方から離婚することはできなかった。そんな男女不平等を救済するための手段として存在したのが、本作で描かれる縁切寺だ。
妻が縁切寺に駆け込んだら夫も無理やり連れ戻すことができず、寺の近くの宿屋などにいる離婚調停人が夫を強制的に呼び出し、離婚調停の仲立ちをするケースもあったという。それでも夫が離縁状を書くのを拒否した場合は、妻は髪を切り尼として2年間の禁欲生活をスタート。これを完遂できれば、どんなに夫が拒否しても、離婚が成立した。本映像はこうした事情をコンパクトに解説しており、江戸時代に離婚を望んだ女性たちの苦労がよく伝わってくる内容になっている。
本作は、江戸幕府公認の縁切寺である尼寺・東慶寺に、離縁を願ってさまざまな事情を抱えて駆け込んでくる女たちと、その手助けをする男の姿を、美しい四季のうつろいとともに描く人情時代劇。主人公の信次郎役を大泉洋、駆込み女を戸田恵梨香、満島ひかりが演じ、樹木希林、堤真一、山崎努ら実力派が脇を固める。
(C)2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
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