押井守監督の実写映画「東京無国籍少女」公開決定! 清野菜名主演のサスペンススリラー
2015年4月30日 11:03
[映画.com ニュース]押井守監督の実写映画「東京無国籍少女」が7月25日に公開決定し、予告編映像がお披露目された。女子校を舞台にしたサスペンススリラーで、園子温監督の「TOKYO TRIBE」で注目を集めた清野菜名が本作で単独初主演を飾る。
本作では、暴力やセクシュアルな描写など押井の実写作品では初となる要素が盛り込まれており、押井監督は「そろそろ自分自身で設けていた枠を外そうと考えていました。直接的な暴力や性的な描写を解禁しても、自分の映画は変わらないようです。意外にも愉しんで演出できました。そういう年齢になったのでしょう」とコメントを寄せている。
CGIの使用を最低限にし、役者の身体表現を最大限に活かした圧巻のクライマックスが見どころ。ヒロインには、演技力に加えてアクションをこなす体力がある女優を求めており、清野起用の理由を「好きな女優がミラ•ジョボビッチだと答えた時点で決めました。今どきでない硬質な少女というイメージにも合っていた」と明かす。そして、撮影中の清野を「ときおり放つ冴えた殺気が魅力的でした。銃器や刃物を持たせても違和感のない、貴重な女優」と褒め称えている。
一方、心に傷を抱えたヒロインという難役を演じきった清野は、「今回は表情で表現することがほとんどで、意思は強いんだけど、どこか切ない。反比例する感情が多かったので、せりふがないのもすごく難しいなと思いました」と振り返った。
女子美術高等専門学校に通う藍は、天才と呼ばれた特待生だったが、その才能を利用しようとする大人や、嫉妬を募らせる同級生に囲まれた逃げ場の無い学園生活のため、心身に傷を抱えていた。戦いの様な日々のなか、藍の日常は音を立てて崩れ始める。金子ノブアキ、田中日奈子、吉永アユリ、花影香音、りりィ、本田博太郎らが共演。
このほど公開された予告編では、心に傷を負った藍が幻覚や幻聴に悩まされ、正気を失っていく姿を映す。殺気立った藍の体に血しぶきが飛び散り、学校の廊下にひびが入るなど暴力的かつ凄惨なシーンもあり、逃げ場の無い学園生活で起こる非常事態を予感させる映像となっている。
「東京無国籍少女」は7月25日から新宿バルト9ほか全国公開。
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