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椎名林檎、アニメ映画「百日紅」主題歌として「最果てが見たい」をセルフカバー

2015年4月10日 04:00

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8年ぶりに映画主題歌を担当する椎名林檎
8年ぶりに映画主題歌を担当する椎名林檎

[映画.com ニュース] 歌手の椎名林檎が、原恵一監督の長編アニメーション映画「百日紅 Miss HOKUSAI」の主題歌「最果てが見たい」を担当することが発表された。2007年の「さくらん」以来8年ぶり映画主題歌を手がける椎名が、石川さゆりに提供した同楽曲を本作のためにセルフカバーする。

江戸風俗研究家で文筆家、漫画家の故杉浦日向子さんの漫画「百日紅」をもとに、葛飾北斎の娘で浮世絵師のお栄が、父・北斎や妹、仲間たちとともに自由闊達(かったつ)に生きる姿を、色鮮やかな江戸の四季を通して描く。原作者の杉浦さんが椎名の楽曲をよく聞いていたことから、映画の世界観にも通じると考えた原監督が主題歌をオファー。すると椎名からは、「最果てが見たい」のセルフカバーが提案された。

椎名は、「この曲は、富士を望む東海道で生まれたナンバーで、大胆かつ繊細な映画のアニメーションを拝見して僭越(せんえつ)ながら好相性なのではと感じた次第です」と説明。杉浦さんと最初に同曲を歌った石川は同年に生まれており、椎名は「そこはかとないご縁を感じさせる詞曲を、今回は敢(あ)えて江戸前/渋好みに仕上げたつもりです」と語っている。

さらに、杉浦さんに「いちどでも、お会いしてお話させていただきたかった」といい、「この曲の詞にある、『生命を越えて本当の未踏の地へ』向かうということ。それは、素敵だったどなたかが、もしもいま、まだお元気でいらしたら、何を見て何を思い、何を目指していらっしゃるだろう。それを考え、恥じ、省み、やっぱり生きることなのだと思い至るのでした」とコメント。そして、「出会い、別れ、生きて死ぬ。そんな我々ための映画です。みなさんの人生のどこかにきっと、寄り添ってくれますように」とメッセージを寄せた。

監督はこの曲を聴き、「椎名さんの持つロックな要素と歌詞が映画に合うと感じた」と、思い描いたイメージ通りだったことに満足しているという。「最果てが見たい」を使用した新予告編もこのほど完成した。

原監督とProduction I.Gが初タッグを組んだ本作では、長編アニメの声優に初挑戦する女優のが、主人公・お栄の声を担当する。そのほか、松重豊濱田岳高良健吾美保純清水詩音ちゃん、筒井道隆麻生久美子立川談春らが参加し、入野自由矢島晶子藤原啓治といった実力派の声優たちも名を連ねる。早くも海外から注目を集めており、フランスやイギリスでの配給が決定した。

主題歌「最果てが見たい」は5月13日に全世界同時リリース。iTunes、レコチョクなど主要配信サイトで順次配信が開始される。

百日紅 Miss HOKUSAI」は、5月9日から東京・TOHOシネマズ日本橋、テアトル新宿ほか全国で公開。

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