篠原涼子、桜満開のもと10年目「アンフェア」涙のクランクアップ
2015年4月8日 05:00
[映画.com ニュース] 篠原涼子主演の人気シリーズ4年ぶりの劇場版「アンフェア the end」が、このほどクランクアップを迎えた。2006年の連続ドラマ放送から数えて10年目、シリーズ完結となる同作の撮影を終えた篠原は「10年間、雪平夏美と連れ添ってきたので、まだ実感が沸かない」と目にはうっすらと涙を浮かべ、感極まった様子を見せた。
検挙率No.1の敏腕刑事・雪平夏見が数々の難事件に立ち向かう姿を描いた「アンフェア」は、06年1月期に連続ドラマが放送され、その後もスペシャルドラマや劇場版2作が製作されてきた。前作「アンフェアthe answer」から4年ぶりとなる劇場版3作目で、シリーズ完結編の今作には、篠原はもちろん、阿部サダヲ、加藤雅也、寺島進、佐藤浩市、向井地美音(AKB48)らこれまでのシリーズに出演してきたキャストが再結集。新たに永山絢斗、AKIRA(EXILE)、吉田鋼太郎も加わっている。
篠原と共に作品を作り上げてきた佐藤嗣麻子監督がメガホンをとり、今年1月20日にクランクイン。4月初旬、埼玉県内の満開の桜並木で撮影最終日を迎えた。最終カットのOKが出ると、佐藤監督が篠原に花束を贈呈。篠原は「この花をもらったら終わっちゃう」とおどけてみせながら受け取り、佐藤監督と抱擁を交わした。
篠原は「10年間も続くと思っていなくて、振り返ると私も当時は31歳で若かったのですが、『アンフェア』と共に成長する事ができました。こうしてこの場に立っていられるのは監督をはじめ、スタッフの方々、『アンフェア』という作品のおかげだと思っています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と万感のコメント。この10年を「結婚したり、子どもができたり、『アンフェア』を通して、本当に幸せでぜい沢な人生を過ごせた日々だったと思っています」と述懐し、「『アンフェア』という作品を汚さないためにもこれからもっと良い役者になれるよう頑張りたいと思います」と気持ちを新たにした。
当日は、先にクランクアップを迎えていた雪平の「最後の相棒」となる津島直樹役の永山絢斗がサプライズで現場を訪れ、篠原の最後の勇姿を見守った。永山のクランクアップ時には篠原が現場入りしており、お互い相棒に見届けられながらのクランクアップとなった。
「アンフェア the end」は9月5日から全国公開。