イッセー尾形、9年ぶり主演作「先生と迷い猫」10月10日公開 三毛猫と並んだポスター完成
2015年4月4日 08:00
[映画.com ニュース] イッセー尾形が頑固な元校長先生に扮し、一匹の猫を通して大切な気持ちに気付いていく姿を描いた「先生と迷い猫」の公開日が10月10日に決定した。あわせてポスターが完成し、映画.comがビジュアルを独占入手した。
アレクサンドル・ソクーロフ監督の「太陽」(2005年製作、日本公開は06年)以来、9年ぶりの主演作公開となるイッセーが同作で演じるのは、校長職を定年退職し、妻に先立たれて一人暮らしをする森衣恭一。堅物で偏屈なことから近所でも浮いた存在で、訪ねてくるのは亡き妻がかわいがっていた野良猫のミイだけ。追い払おうとする森衣をよそに、ミイは毎日妻の仏壇の前に座っていた。そんなある日、ミイが姿を見せなくなり、気になって探し始めた始めた森衣は、同じようにミイを探す人々がいることを知り、その交流のなかで「いなくなってからでは伝えられない気持ち」に気付く。
森衣と並び映画の主役ともなるミイは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」に登場した、夏ばっぱ(宮本信子)の飼い猫カツエでデビューした三毛猫のドロップ。今作では代役なしで、ミイを全編にわたり演じきった。
完成したポスタービジュアルは、「君がいると、人生は面白い」というコピーとともに、いかにも頑固そうな表情を浮かべながらも、猫と寄り添うように縁側に座るイッセーの姿を捉えている。
メガホンをとったのは、「60歳のラブレター」でもイッセーとタッグを組み、「神様のカルテ」「トワイライト ささらさや」など人間ドラマに定評のある若手監督の深川栄洋。共演には染谷将太、北乃きい、岸本加世子、ピエール瀧、カンニング竹山、もたいまさこと実力派かつ個性的なキャストがそろっている。