石井岳龍監督×染谷将太主演「ソレダケ」パンチの効いたポスタービジュアル完成
2015年4月2日 06:00

[映画.com ニュース] 鬼才・石井岳龍監督の最新作「ソレダケ that's it」のポスタービジュアルが完成した。石井監督が久々に手がけたロック映画となる同作を体現するビジュアルは、美しく作りこまれたポスターとは異なる、荒削りでパンチの効いた1枚になっている。
「ソレダケ that's it」は、クエンティン・タランティーノをはじめ、多くの映画監督がロック映画のバイブルとして名を挙げる「狂い咲きサンダーロード」(1980)などで知られる石井監督が、「ELECTRIC DRAGON 80000V」(2001)以来14年ぶりに送り出すロック映画。ロックバンド「bloodthirsty butchers」(ブラッドサースティ・ブッチャーズ=通称ブッチャーズ)からオファーを受けた石井監督が、同バンドの楽曲を全編にちりばめながら、アンダーグラウンドから抜け出そうともがき、己を束縛する宿命と対決する男の姿を描く。
ポスターは、石井監督の「狂い咲きサンダーロード」や「爆裂都市 バースト・シティ」(82)と同様に、モノトーンでインパクトのある雰囲気を意識しながら、シンプルだがいびつで違和感の伝わるもの、映画の熱量や激しさ、疾走感が伝わるものを目指して作成された。そのためコラージュではなく場面写真1点を使って作成され、染谷将太扮する主人公・大黒砂真男のセリフからとられた「はじめて逃げない俺が生まれるんだ。行くんだよ、その先に。」というコピーが、モノクロ写真の上に鮮烈な赤色で記された。また、ブッチャーズの楽曲「12月/december」の歌詞から引用された「何度でも食らってやる よけかた知らないから」という一節も使用されている。
さらに、上部にはラフデザインの段階で入っていた映像のタイムコードが石井監督の意向でそのまま残されており、下部には染谷と共演の水野絵梨奈、渋川清彦、村上淳、綾野剛という主要キャストの写真も並べられている。5月27日から全国順次公開。
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