離婚調停人演じた大泉洋、自身の離婚は絶対NO!「娘がかわいくて仕方ない」
2015年2月18日 18:00
[映画.com ニュース]俳優の大泉洋が2月18日、都内のホテルで行われた主演映画「駆込み女と駆出し男」の完成報告会見に、共演の戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名、樹木希林、原田眞人監督とともに出席した。
井上ひさしの時代小説「東慶寺花だより」を原案に、「わが母の記」の原田監督が初挑戦した人情時代劇。江戸幕府公認の駆込み寺・東慶寺には、離縁を求める女たちが日夜やってくる。しかし駆込みには作法があり、御用宿・柏屋での事前調査を受けなければならない。柏屋の居候・信次郎(大泉)は、柏屋の主人・源兵衛(樹木)とともに、ワケあり女たちの人生の再出発を手助けすることになる。
離婚の手助けをする主人公を演じた大泉は、キャッチコピーでもある「離婚は、幸せの始まり!?」について質問されると、「結婚して3歳の娘がいますから絶対できないですね。家庭はすべて。あれがなくなるのはつらく、娘がかわいくて仕方ない」ときっぱり。江戸時代の離婚比率は現代の2倍ともいわれているが、「映画では(自身の役が)離婚を調停する人ではありますがね、しない方がいいんじゃないでしょうか」と見解を述べていた。
また、大泉と樹木のハイテンポな掛け合いも見どころのひとつ。しかし、樹木は「大泉さんとのやり取りで、印象的なものは何もない」と明かし会場の笑いをさらった。さらに大泉のセリフ回しを「速すぎ。話が分かりますでしょうか?」と批評し、撮影中のキャスト同士の歓談を「私的なところで何の収穫もありませんでしたね。もう少しワイドショー的なものがあれば……」とマイペースに振り返った。これには大泉もタジタジで、「印象的なシーンありますのでね、楽しみにしていただきたい」とフォローに追われていた。
一方で寺に駆込む女性を演じた3人は、「時代劇を初めてやらせていただくんですが、できるだけ多くの若い方たちに見ていただけるように頑張りました」(戸田)、「べらんめえ口調をしゃべったり、着物を着て肩を落としてとっぽく、とか注文もありました」(満島)、「毎日刀を片手に稽古していた。色んな稽古をして、なぎなた、弓、殺陣とたくさんやりました」(内山)と撮影の様子を説明。念願の時代劇挑戦という原田監督は「若いキャストも本当に素晴らしく、所作指導の段階から一生懸命やってくれた。僕自身時代劇は初めてですが、みんなと一緒に成長することができた」と称え、「一番いいものができたんじゃないかなと思っています」と自信をのぞかせた。