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竹中直人、忌野清志郎との思い出を述懐「中学生の時から憧れの人だった」

2015年2月9日 21:05

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竹中直人と「ホフディラン」のワタナベイビー
竹中直人と「ホフディラン」のワタナベイビー

[映画.com ニュース] 2009年5月に死去したミュージシャン・忌野清志郎さんのライブ映像を劇場上映する「忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM #1 入門編」の特別試写会が2月9日、都内で行われ、清志郎さんと親交の深かった俳優・竹中直人がトークショーに出席。中学時代から清志郎さんに憧れ、交流を持つまでになった竹中が、思い出話に花を咲かせた。

竹中が清志郎さんと初めて対面したのは、大学1年生の頃だったという。それから親交を深め、竹中が監督を務めた映画「119」(1994)では清志郎さんが劇中音楽を担当し、タッグが実現。「その時は『ぜひやらせてくれ』と言って、すぐ書いてくれました。クランクインの1週間前には『音楽はバッチリだからな』と言っていて、撮影の初日にはカセットテープで送ってきてくれた」と当時を振り返った。

さらに、清志郎さんのプライベートな姿についても告白。竹中が活躍すると頻繁に電話をかけてきたといい、「僕が何かを撮ると必ず、(清志郎さんが)『出番ないか』と言ってくれていた。本当にうれしくて、中学生の時から憧れの人だったから、まさかそんな関係になれるとは思わなかった」。「東京日和」(97)は清志郎さんと劇場で鑑賞したそうで、「『竹中、やったな』と言ってくれるのがむちゃくちゃうれしかったですね」としみじみ語った。

また、壇上にはロックバンド「ホフディラン」のワタナベイビーが登場し、「雨あがりの夜空に」を熱唱。ワタナベイビーが「清志郎さんは夜中に電話をかけてきて、(留守電の)テープが切れるまでしゃべるのがポリシーだった。『いるのはわかっているんだ。居留守はやめなさい』。清志郎さんのメッセージしかなかった」と話せば、竹中も、清志郎さんが「サヨナラCOLOR」(05)で披露した歌唱は即興だったことを明かすなど、思い出話が尽きることがなかった。

映画は、80年代から08年「完全復活祭」までの清志郎さんのライブ映像で構成。バンド「RCサクセション」時代や、ソロ活動を網羅し、「雨あがりの夜空に」「トランジスタ・ラジオ」「君が僕を知ってる」「JUMP」などの名曲を熱唱する清志郎さんが、スクリーン上で完全復活する。2月10日から公開。なお「忌野清志郎 完全復活プロジェクト」が始動しており、続編2作の公開も予定されている。

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