シングルマザー役初挑戦の佐々木希、永作博美に感謝「魔法の言葉をかけてくれた」
2015年1月29日 21:05
[映画.com ニュース] 女優の永作博美と佐々木希が1月29日、都内で行われた主演映画「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」の完成披露試写会に、子役の桜田ひよりちゃんと保田盛凱清くん、チアン・ショウチョン監督とともに出席した。
世界農業遺産に認定された石川・珠洲市を舞台に、価値観や生き方が異なる2人の女性が友情を育んでいく姿を描くヒューマンドラマ。シングルマザー役に初挑戦した佐々木は、長回しの撮影に苦心したそうで「ここまで長回しというのは体験したことがなくて、目が泳ぐくらいどうしようと思った」と吐露。そんななか、永作に多くのアドバイスを受けたといい、「永作さんが魔法の言葉をかけてくれて、そこからスッと、自分の思うことをやっていいんだと思えた。力をくれてありがたかったです」と感謝を述べた。
喫茶店「ヨダカ珈琲店」の女主人を演じた永作は、佐々木の奮闘を「戸惑いが大きかったかなと思います。というか、はっきり戸惑っていたと思います(笑)。だから、すごい頑張ったと思います」と称賛。思い悩んだ労作だけに、佐々木は「とても不安になりながら、撮影は何とか最後までできたかな。皆さんの感想がとても気になります」とはにかんだ。
一方、台湾の新鋭・チアン監督は、「日本の方はプロ集団だということは、スタートする前から聞いていた。いざ仕事すると期待以上。素晴らしい役者とスタッフに恵まれて幸せでした」とタッグの感想を語る。永作も「台本の時点で説明のない印象というのが強かった。それを、信じてブレない監督がいたのが大きかった」と話し、相思相愛ぶりをアピールした。
また映画では、コーヒーが印象的な装置として登場する。壇上には撮影で実際に使用した焙煎機が鎮座しており、永作は「持って帰りたいくらいなんですけど、こんなに大きいものだと家族に怒られる」と苦笑い。永作が淹れたコーヒーが現場でふるまわれることも多かったそうで、佐々木は「おいしかったです。休憩中にコーヒーを淹れてくださり、外までいい香りが漂っていて、現場に行くのがすごく楽しみでした」と思い返していた。
「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」は、2月28日から全国公開。