中村蒼がテレビに!? 主演作「春子超常現象研究所」は異色コメディ
2015年1月10日 06:00

[映画.com ニュース] 若手俳優の中村蒼が、異色のコメディ映画「春子超常現象研究所」にテレビ役で主演していることがわかった。第18回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞したイケメン俳優の中村が、ある日突然、心と体を持ってしまったテレビに扮した姿がお披露目された。
シリアスな主演作「東京難民」から一転、「トワイライト ささらさや」ではコミカルな演技をみせた中村は、「まさかこの世界に入ってテレビを演じるとは思ってもいませんでした。こんな役はきっと今後ないだろうから楽しんでやりました(笑)」と述懐。っそひて、「色んな展開が起こるハチャメチャな映画です。でも、これを見て物に対する気持ちが少しでも変わってくれたら嬉しいです」とアピールした。
ある日突然、心と体を持ってしまったテレビ(中村)は、持ち主の春子と奇妙な同棲生活をスタートさせ、ヒモとして甘い日々を過ごしていた。ある日、うさんくさいテレビプロデューサーと出会ったテレビは、語学番組のパーソナリティに大抜てきされ、あっという間にテレビ界のトップにのし上がっていく。
長編デビュー作「さまよう小指」で、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014最高賞にあたるオフシアター・コンペティション部門のグランプリと、シネガー・アワードの2冠に輝いた新鋭・竹葉リサ監督の最新作。社会の規範から外れたキャラクターたちのドタバタコメディと思わせながら、終盤には本能のままに生きてきたように見えたそれぞれの本音が垣間見え、観客の胸を打つ作品に仕上がっているという。
竹葉監督は、「ゴクツブし男に、あえて透明感がある中村蒼さんを起用することで、テレビという無味乾燥な役に温かみを持たせた」と狙いを語り、「けた外れの感受性がないと、テレビの役作りなんて出来ない。中村蒼さんの想像を絶する役作りと、天賦の才能に震える~っ」と絶賛した。
テレビに恋するヒロイン・春子役には、「第7回ミス東京ガールズコレクション」で準グランプリに輝き、女性ファッション誌「non-no」の専属モデルを経て、現在は女優としても活躍する野崎萌香。共演者には、春子のバイト先のサウナで働く欲求不満のおばちゃん役に青木さやか、スイッチが入ると暴走する警官役にブラザートム、うさんくさい語学番組プロデューサー役に池田鉄洋とバラエティに富んだ面々が集結する。さらに、斎藤工がひきこもりのゲイ、高橋由美子がコスプレマニアの春子の母親、小日向文世が春子を溺愛する父親に扮し、あちらこちらで騒動を巻き起こす。
また、日本のアニメ・マンガの要素を取り入れたデザインで東京ファッションシーンの新たな潮流を作る中心人物として注目を集めるデザイナー、Mikio Sakabeが衣装を担当していることもポイント。東京・パリ・ミラノの3都市でコレクションを発表し、アイドルグループ「でんぱ組.inc」の衣装も担当する奇才が、初めて映画の衣装を手がけている。
本作は、1月21日からオランダで開催されるロッテルダム国際映画祭2015のハイボス・タイガー・アワード・コンペティション部門への出品が決定。過去にはクリストファー・ノーラン監督の長編デビュー作「フォロウィング」や、ヤン・イクチュン監督の「息もできない」などが最高賞のタイガー賞に輝いており、本作の評価にも期待が高まる。同映画祭でワールド・プレミア上映された後、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015(2月19~23日開催)で日本初披露されるほか、BSスカパー!での放送も予定している。
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