マキタスポーツ&池松壮亮「この世で俺/僕だけ」撮影を振り返る
2014年12月30日 23:00
同作は、街の利権をめぐる偽装誘拐事件に巻き込まれてしまった中年サラリーマンと不良高校生の逃避行を描いている。マキタは元バンドマンで今はしがない中年サラリーマンの伊藤博、池松は警察官の父親への屈折した思いを抱く不良高校生・黒田甲賀に扮している。
現場の様子について、マキタが「とにかく“彼(池松)に投げられる”ということですよね。殴られるのではなく、“投げられる”ことなんて、後にも先にもないので印象に残っている。心が通い合わない甲賀と伊藤だけど、一瞬クロスするのが良かった。キャンプファイヤーのシーンや、伊藤の家で赤ちゃんの面倒を見るところなんかいいよねえ」と口火を切る。すると池松も「そうそう、あのシーンね。現場の雰囲気良かったです。居心地良かった。月川監督の人柄がいいし、マキタスポーツさんの人柄もあるし、プロのスタッフが集まっていて、いい温度だった」と同調する。
月川監督に対しては「スマート、クレバー」と口をそろえる。マキタが「映画を撮りたい! 編集するのが楽しみ! という感じが伝わってくる」と絶賛すれば、池松も「にごりのない幹事ですね」と最敬礼。その後も、「職業として、ビジネスマンとして、やらなきゃいけない事もあるじゃないですか。ただ、この作品は撮りたいものを撮っているところがあったと思う」(マキタ)、「そういうこと言っていましたよ、メジャーもインディーズも関係ないと。僕はこの人、メジャーに行くなと思っていたんですけど、すがすがしかったですね」(池松)と全幅の信頼を寄せていることが垣間見える発言が相次いだ。
互いの印象については、池松が「マキタスポーツさんは、語弊があるかもしれないですが、普通の役者さんと違う怖さがありましたし、存在する力、全てに責任を取ってしまえる力、そこにずいぶん引っ張られ、楽しかったです」と述懐。一方のマキタは、「池松くんのすごいところは、他の人の温度を上げられることだと思う。僕にとっては初めてづくし、初めての主演、撮影の現場に不慣れ、孤独に自分を追い込むことなんか簡単なことだと思うのですが、でも、そうでもないところで仕事をさせてもらえたのかなと思います」と語った。
「この世で俺/僕だけ」は、2015年1月31日から東京・渋谷のユーロスペースでレイトショー公開される。
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