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「自由が丘で」加瀬亮が初の韓国撮影に持って行った、3冊の本とは?

2014年12月29日 17:00

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劇中で吉田健一氏の小説「時間」を読む加瀬亮
劇中で吉田健一氏の小説「時間」を読む加瀬亮
(C)2014 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.

[映画.com ニュース]ホン・サンス監督の「自由が丘で」(公開中)で主人公モリを好演した加瀬亮。劇中でモリが吉田健一氏の小説「時間」を読むシーンがあるが、これは加瀬の私物で、初の韓国撮影にあたり、ホン監督から3冊の本を持ってくるよう指示されていた。

2人の間でやり取りがあったそうで、加瀬が扮するモリの衣装や小道具のリュックも、日本から持ち込んだ自前のものだ。ホン監督から「本を3冊持ってきて欲しい」と言われた加瀬は、フランソワ・トリュフォー「華氏451度」の原作者としても知られるレイ・ブラッドベリの自選短編集「万華鏡」、ホン監督の「俳句の本を1冊持ってきて欲しい」というリクエストに応えた与謝蕪村の句集、そして吉田氏の「時間」を用意した。

「時間」は、吉田氏のエッセイ集を気に入った加瀬が日頃から持ち歩いていた作品で、偶然にも映画「自由が丘で」のテーマ“時間”と奇跡的に一致し、ホン監督を驚かすこととなった。これがきっかけとなり、劇中でモリが「時間」という本を持ち歩き、読んでいるという設定となった。ホン監督が映画を作る度に起こるといわれる「偶然と奇跡」が「自由が丘で」でも起きたのだった。

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