映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

「最強のふたり」監督&オマール・シーによる笑顔あふれる最新作「サンバ」

2014年12月25日 14:20

リンクをコピーしました。
オマール・シーとオリビエ・ナカシュ監督
オマール・シーとオリビエ・ナカシュ監督

[映画.com ニュース] フランス映画で「アメリ」以来の大ヒットを記録した「最強のふたり」のオリビエ・ナカシュ監督とエリック・トレダノ監督、主演のオマール・シーによる最新作「サンバ」が公開する。パリに住むアフリカ系移民の青年が、ポジティブな明るさで逆境を乗り越えていく物語だ。共演には、仏アート映画界を代表する女優のシャルロット・ゲンズブール。「作家主義のゲンズブールと大衆映画のシーが組んだことで、ミラクルな化学反応が起きた」と自信を見せるナカシュ監督とシーが来日し、撮影を振り返った。

日本でも大ヒットした「最強のふたり」は、2011年の東京国際映画祭で最高賞の東京サクラグランプリ、最優秀男優賞を獲得。両監督の授賞式出席はかなわなかったが、「『最強のふたり』がグランプリを受賞した日が、フランスの公開初日だったので、これは何か起きるかもしれないという兆しを感じました」とナカシュ監督は振り返り、シーも「僕の俳優人生で初めての賞だったんだ」と感慨深げに日本とのつながりを語る。

最新作は、「最強のふたり」以前から両監督が温めていたテーマで、移民救済活動経験を基に書かれたデルフィーヌ・クーランによる小説が原作だ。シーは、皿洗いから料理人に昇格したにもかかわらず、国外退去命令を受けた移民の青年サンバ、ゲンズブールは、燃え尽き症候群となり休職中のキャリアウーマンのアリスという役どころ。前作と同じく立場が間逆なふたりが物語の中心となり、“仕事”という社会的な成功に左右されない幸せを見出していく様を描く。

最強のふたり」のヒットで、世界各国のプロモーションに飛び回ったナカシュ監督とシーも燃え尽き症候群に似た経験をしたという。「バーンアウトではありませんが、我々は忙しく、めまぐるしい状態でした。しかし世界各国に作品を届けられることは喜びで、苦痛ではありません。ただ、我々はパスポートさえあれば5分で国境を越えられるのに、何年もかかって国から国へ渡り歩く人たちの事を考えたのです。そういった経験もあり、『サンバ』ができたのです」(ナカシュ監督)

画像2(C)Quad - Ten Films - Gaumont - TF1 Films Productions - Korokoro

ナカシュ監督の作品に対するポリシーは「楽しい映画を作ることが大前提で、その中で社会問題などを扱いながら、ユーモアを交えて軽やかさを与えること」。常に登場人物にはリアルさを求め、シーの持つ魅力を最大限にサンバ役に反映させた。「オマールは本当にエネルギッシュで、独自のユーモアや面白さはもちろん、サンバ役ではこれまで見せていなかったロマンチックな部分や繊細な部分を見せています。それらの資質がすべて彼に備わっていたので、我々はそれを引き出したのです」

シーはシャルロットとの共演が、笑顔の裏にあるサンバの繊細な感情を引き出すことに成功したと話す。「僕にとってハイレベルな共演者で、彼女と仕事ができるのは夢のような出来事。私の繊細な部分をシャルロットがうまく引き出してくれたような気がした。彼女自身もセンシティブな女性だから、不器用な部分やもろさが彼女と演じていると自然に出てきたんじゃないかな」と振り返る。

前作のヒットで国際的な評価が高まったシーは「X-MEN:フューチャー&パスト」を皮切りに、ハリウッド映画にも進出した。「僕自身すごく驚いたけど、ハリウッドではフランス語を話さないんだよ(笑)」と冗談を飛ばしながら、「映画の現場はどこの国籍かということはあまり関係がなくて、どれくらいのお金をかけたかという違いの方が大きいんだよ。『X-MEN:フューチャー&パスト』はFOXでもかなりのバジェットを使った作品で、スタッフの数も半端じゃない。一方、フランス映画は僕にとって、メゾン(家)のようなもの。そしてエリックとオリビエとの仕事は“部屋”のようだといえるね」と気心の知れた両監督との再タッグ作の公開を喜んだ。

サンバ」は12月26日公開。

オマール・シー の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件

ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件 NEW

トニー・レオンとアンディ・ラウが「インファナル・アフェア」シリーズ以来、およそ20年ぶりに共演した作品で、1980年代の香港バブル経済時代を舞台に巨額の金融詐欺事件を描いた。 イギリスによる植民地支配の終焉が近づいた1980年代の香港。海外でビジネスに失敗し、身ひとつで香港にやってきた野心家のチン・ヤッインは、悪質な違法取引を通じて香港に足場を築く。チンは80年代株式市場ブームの波に乗り、無一文から資産100億ドルの嘉文世紀グループを立ち上げ、一躍時代の寵児となる。そんなチンの陰謀に狙いを定めた汚職対策独立委員会(ICAC)のエリート捜査官ラウ・カイユンは、15年間の時間をかけ、粘り強くチンの捜査を進めていた。 凄腕詐欺師チン・ヤッイン役をトニー・レオンが、執念の捜査官ラウ・カイユン役をアンディ・ラウがそれぞれ演じる。監督、脚本を「インファナル・アフェア」3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが務めた。香港で興行ランキング5週連続1位となるなど大ヒットを記録し、香港のアカデミー賞と言われる第42回香港電影金像奨で12部門にノミネートされ、トニー・レオンの主演男優賞など6部門を受賞した。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版 NEW

内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る