米ネットフリックスが2015年日本上陸?幹部人事など国内で噂飛び交う
2014年12月24日 17:15
[映画.com ニュース] 米動画配信大手のネットフリックスが、2015年秋にいよいよ日本に上陸するという情報が、まことしやかに映画業界内で語られている。それにともなって、日本法人の代表に誰が就任するのかなど、人事をめぐる噂はやや錯綜気味だ。
複数の関係者によると、元米メジャー映画会社の日本代表を務めた経歴を持ち、英国系テレビ制作・配給会社の日本代表を務めた人物の名前が挙がっていたが、ネットフリックス以外の会社への転職とタイミングが重なって混同されたようだ。
また、副代表には別の米メジャー映画会社のマーケティング本部長の経歴を持つ人物が決定していると言われている。米本社から来日している担当者と、すでに日本の民放テレビ局などと水面下で接触し、米国の「ハウス・オブ・カード」同様、将来的にオリジナルのドラマ制作へ向けた交渉を開始している模様で、来日しているこの担当者が日本代表を務めるとの情報が今のところ最有力だ。
WOWOWとドラマ「MOZU」を共同制作した実績を持つTBSは、交渉のテーブルに乗る可能性は高いと推測できるが、同じく米動画配信サービス「Hulu」を今年買収した日本テレビは、競合となるので組む可能性は低いだろう。他局の反応も気になるところだ。
ネットフリックスは、月10ドル程度で映画やテレビ番組が見放題という「安さ」と、最新の技術を駆使した「使いやすさ」で加入者を増やし、北米から中南米、ヨーロッパなどへサービスを拡大。来年3月にはオーストラリアとニュージーランドにも進出すると発表しており、サービスを利用できるのは50カ国・地域を超え、動画配信市場で絶大な勢力を築き上げている。
だが、アジア地域にはまだ本格進出していない。11年に日本に進出した「Hulu」の市場開拓状況を見極めていたとの説もあり、いつ日本に進出するのか日本国内でも注目されていた。噂通り、来年中に上陸となれば、国内の動画配信市場に強烈な影響を与えることは間違いない。