西川美和監督、A・ズビャギンツェフ監督は「好みのど真ん中」 自身の新作にも言及
2014年12月21日 10:00

[映画.com ニュース] 「ゆれる」、「夢売るふたり」などの西川美和監督が12月20日、ロシア映画「エレナの惑い」、「ヴェラの祈り」が封切られた東京・渋谷のユーロスペースでトークショーを行った。
両作は、2003年の長編デビュー作「父、帰る」でベネチア国際映画祭の金獅子賞(グランプリ)を受賞したアンドレイ・ズビャギンツェフ監督第2、3作。西川監督は、「ゆれる」の撮影前に「父、帰る」を見る機会があり、「もう、やられたなという感じ。撮り方が非常にストイックで、多くを語らずしてキレがある。寓話的でもあり、好みのど真ん中だった。もう(『ゆれる』を)撮らなくていいかも、と思うくらい衝撃を受けた」という。
それ以降、注目していたが、07年「ヴェラの祈り」、11年「エレナの惑い」とも日本公開。それでも、「ヴェラの祈り」については「ファーストカットにたまげた。映画が始まるという重厚感、期待感で進んでいく。時間の流れも大陸的で威風堂々として、解明されない謎が多いのに、その分からなさが不愉快ではない」と感服した様子。「エレナの惑い」には、「グッと現代的になったが、時代性を極限まで排除しているとても見やすい映画。非常にぜいたくな絵作り」と絶賛した。
そして、「夢売るふたり」以来となる自身の新作を準備していることも言及。詳細な内容は伏せたが、「来年4月にクランクインできるかな。時間をかけて撮ろうと思っているので、少しずつブロックに分けて、来年のこの時期にクランクアップしているくらい」とした。
「ヴェラの祈り」は、妻ヴェラの告白によって家族が暗たんたる悲劇に巻き込まれていく叙事詩で、コンスタンチン・ラブロネンコがカンヌ映画祭で最優秀男優賞を受賞。「エレナの惑い」は、死期を悟った夫と再婚した元看護士の妻のゆがんだ愛の軌跡を描き、同映画祭「ある視点」部門の審査員特別賞を受賞している。
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