杉野希妃プロデュース・主演「禁忌」初日に海外からメッセージ「これまでにない挑戦」
2014年12月7日 16:40
[映画.com ニュース] 女優・杉野希妃がプロデュース・主演の映画「禁忌」が12月6日、東京・新宿武蔵野館でレイトショー公開された。杉野は新作の打ち合わせなどで海外にいるため、舞台挨拶を欠席。「私にとってこれまでにない挑戦で、思い入れの強い作品。ハードな現場でしたが、監督が役者の呼吸を大事にしてくださった。センセーショナルなテーマですが、どうしようもできない心の変化、あがないを感じてほしい」とメッセージを寄せた。
舞台挨拶には杉野の相手役を務めた太賀と、和島香太郎監督が登壇。佐野史郎に監禁され、杉野にレイプされるという衝撃的な役どころを演じた太賀は、「自分自身と役の境遇、設定がかけ離れすぎていて正直悩んだ。撮影に入っても不安が大きかったけれど、監督が『信じてくれ』と言ってくださって迷いがなくなって、芝居をやり終えることができた」と振り返った。
杉野から声をかけられたことがきっかけでオリジナル脚本を執筆し、初メガホンをとった和島監督は「分からないことがたくさんある中、たくさんの方に支えられいろいろなことを教わり、ボロボロになりながらも無事に上映することができた」と万感の表情。そして、「賛否両論あると思うが、全部受け入れて次の作品が作れるようになっていきたい」と決意をにじませていた。
「禁忌」は、恋人がいながらも女生徒と関係を持っている女教師サラが、父が監禁していた少年との出会いによって自身が少年愛者だと自覚し、奇妙な共同生活を続けるうちに互いにゆがんだ愛情が芽生えていく衝撃作。